現地10月5日にロサンゼルス・ドジャースが今プレーオフの初戦を戦うなか、古巣ロサンゼルス・エンジェルスのファンは、初めてポストシーズに挑む大谷翔平をどのように見ているのだろうか。
【画像】50-50だけじゃない!大谷翔平が2024年レギュラーシーズンで刻んだ"栄光の名場面"を厳選写真で振り返る!
エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は10月4日、そうしたファン心理をメインに据えた記事を公開。「オオタニが初めてのプレーオフに挑むなか、エンジェルス・ファンの胸中は――。残念ながら、私たちは目をそらすことはできない」と伝えた。
「この二刀流選手は、エンジェルスでプレーオフに出場しない6シーズンを過ごした後、2024年シーズンからドジャースと契約した。エンジェルスのオーナー、アート・モレノが再契約に力をまったく注がなかったことで、オレンジ郡(エンジェルスの本拠)全体の心は永遠に引き裂かれた。その傷は、もちろんいまでも痛々しい。とくに今年の大谷がMLB初の50ー50を達成し、3度目のMVPに向かって順調に進んでいることを考えればなおさらだ」
"元エンジェルス"のバットは、とくに9月に火を噴いた。「9月は打率3.93、10本塁打、32打点、8本の二塁打とLAの優勝に大きく貢献。一方のエンジェルスは121敗と歴史的敗戦数を記録したシカゴ・ホワイトソックスにスイープ(9月24~26日)されていた。これ以上のひどい状況はありえないだろう」と、去った大谷と取り残されたエンジェルスの両極端なコントラストに触れ、「エンジェルスにとってオオタニはすべてであり、いまはドジャースにとってのすべてとなった」と記している。
「ポストシーズンを観戦するエンジェルスのファンにとって、今年はどのような経験になるのだろうか。エンジェルスはこの10年、プレーオフに進んでおらず、今年は相手投手を打ち負かすオオタニの姿を見ることができるだろう」
それでも、同メディアによるとエンジェルス・ファンの心境は複雑だという。「エンジェルスのファンは必ずしもオオタニを応援しないわけではないが、ただ最も嫌っているチームの選手を手放しで応援することは難しい。オオタニの活躍は称賛するかもしれないが、ドジャースの勝利は喜べない。オオタニが活躍してドジャースが負ける展開で妥協するかもしれない」と、かつてのヒーローへの愛情と、地理的な近さによるライバル球団への敵対心が入り組んでいるようだ。
「オーナーのモレノは、これまでいくつもの大きな過ちを犯してきた。なかでもオオタニを中心としたチームを編成しなかったことは、最も許しがたいものだ。そしていま、オオタニはアナハイムを去り、ポストシーズンを戦うドジャースを牽引している。一方のエンジェルスは、球団ワーストの99敗を喫してプレーオフ出場のチャンスは最後までなかった」
もし、モレノが昨オフに大谷の引き留めに成功していたら――。実現することがなかった夢を、エンジェルスにかかわるメディアやファンは胸に秘めているようだ。「赤と白のユニホームを着たオオタニが、プレーオフでどんな活躍をしただろうか。ファンはいま、夢見ることしかできない。胸が痛くなる」。ポストシーズンでの大谷の雄姿は、エンジェルスのメディアやファンも注目している。
構成●THE DIGEST編集部
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「この二刀流選手は、エンジェルスでプレーオフに出場しない6シーズンを過ごした後、2024年シーズンからドジャースと契約した。エンジェルスのオーナー、アート・モレノが再契約に力をまったく注がなかったことで、オレンジ郡(エンジェルスの本拠)全体の心は永遠に引き裂かれた。その傷は、もちろんいまでも痛々しい。とくに今年の大谷がMLB初の50ー50を達成し、3度目のMVPに向かって順調に進んでいることを考えればなおさらだ」
"元エンジェルス"のバットは、とくに9月に火を噴いた。「9月は打率3.93、10本塁打、32打点、8本の二塁打とLAの優勝に大きく貢献。一方のエンジェルスは121敗と歴史的敗戦数を記録したシカゴ・ホワイトソックスにスイープ(9月24~26日)されていた。これ以上のひどい状況はありえないだろう」と、去った大谷と取り残されたエンジェルスの両極端なコントラストに触れ、「エンジェルスにとってオオタニはすべてであり、いまはドジャースにとってのすべてとなった」と記している。
「ポストシーズンを観戦するエンジェルスのファンにとって、今年はどのような経験になるのだろうか。エンジェルスはこの10年、プレーオフに進んでおらず、今年は相手投手を打ち負かすオオタニの姿を見ることができるだろう」
それでも、同メディアによるとエンジェルス・ファンの心境は複雑だという。「エンジェルスのファンは必ずしもオオタニを応援しないわけではないが、ただ最も嫌っているチームの選手を手放しで応援することは難しい。オオタニの活躍は称賛するかもしれないが、ドジャースの勝利は喜べない。オオタニが活躍してドジャースが負ける展開で妥協するかもしれない」と、かつてのヒーローへの愛情と、地理的な近さによるライバル球団への敵対心が入り組んでいるようだ。
「オーナーのモレノは、これまでいくつもの大きな過ちを犯してきた。なかでもオオタニを中心としたチームを編成しなかったことは、最も許しがたいものだ。そしていま、オオタニはアナハイムを去り、ポストシーズンを戦うドジャースを牽引している。一方のエンジェルスは、球団ワーストの99敗を喫してプレーオフ出場のチャンスは最後までなかった」
もし、モレノが昨オフに大谷の引き留めに成功していたら――。実現することがなかった夢を、エンジェルスにかかわるメディアやファンは胸に秘めているようだ。「赤と白のユニホームを着たオオタニが、プレーオフでどんな活躍をしただろうか。ファンはいま、夢見ることしかできない。胸が痛くなる」。ポストシーズンでの大谷の雄姿は、エンジェルスのメディアやファンも注目している。
構成●THE DIGEST編集部
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