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「ただただ楽しい」大谷翔平がPS第1号の雄叫び同点3ラン、逆転勝ちゲームに興奮隠せず! 3回5失点の後輩・山本由伸には”気遣い”も

THE DIGEST編集部

2024.10.06

2回に一時同点となる3ランを放った大谷(左)。先発した山本(右)に試合後、ゲキを送った。(C) Getty Images

 落ち込む後輩にさり気ない気遣いを寄せた。

 現地10月5日、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ第1戦に臨み、7対5で逆転勝ちした。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平は2回にポストシーズン第1号となる同点3ランホームランを放つなど、5打数2安打3打点の活躍を見せ、試合後には先発した山本由伸へゲキを送った。

 大谷は3点を追う2回、2死一、二塁の好機で、先発ディラン・シースの高め速球を弾き返すと、打球はあっという間に右翼スタンドに突き刺さった。自身初となるプレーオフでの一発は打球速度111.8マイル(約179.9キロ)、飛距離372フィート(約113.4メートル)を計測。値千金の同点3ランにバットを放り投げて吠えるほど、アドレナリン全開の一撃だった。

 さらに大谷は2点を追う4回1死一、二塁ではバットを折られながら中前打を打ってマルチ安打をマーク。チームはこのあと、4番テオスカー・ヘルナンデスの2点適時打で勝ち越しに成功し、試合を有利に進めた。
 
 大谷は試合後、現地インタビューで初の大舞台について「雰囲気自体がすごく興奮。熱気で、本当にただただ楽しいなというゲームでした」と笑顔を見せた。会心のホームランについては「(相手が)素晴らしい投手ですし、なかなか失投も少ないと思うので難しいボールでしたが、いい形にできてラッキーだった」と振り返った。

 チームの雰囲気について問われると、「初戦はどうしても硬くなってしまう。こういう初戦を素晴らしい形で取れたのは良かったと思います」と話したなかで、「(先発した)由伸も悔しい気持ちだったと思いますけど、また切り替えて頑張ってくれると思います」と触れ、大事な初戦のマウンドで3回5安打2四球5失点と乱調だった日本人右腕を気遣った。
 
 大事な地区シリーズ初戦のマウンドを託された山本は立ち上がりに先制点を与えると、1死二塁から4番マニー・マチャドに甘く入ったスプリットを狙われ、2ランを被弾してしまう。大谷の3ランで試合を振り出しに戻した直後の3回には先頭打者に左中間を破る二塁打を許すと、2死一、二塁からザンダー・ボガーツにカーブを狙われ左翼線へ二塁打を浴び、勝ち越し点を献上。打たれた瞬間、山本は悔しさを露わにし、この回限りで降板となった。

 初戦を白星スタートで飾ったドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後、第5戦までもつれた場合に再び山本の先発を示唆。もう一度、日本人右腕に託す見通しを語っている。

 強力打線とブルペン陣の奮闘で好スタートを切ったドジャース。その中心にいるのは、やはりレギュラーシーズンで異次元の活躍をみせた背番号17だった。

構成●THE DIGEST編集部

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