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「FA市場で注目選手のひとり」中日・小笠原慎之介の“MLB挑戦”に米メディア期待も…一方で「奪三振率の低さは潜在的な危険信号」との見解も

THE DIGEST編集部

2024.10.09

今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を目指す中日の小笠原慎之介。写真:THE DIGEST写真部

 今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を目指す中日の小笠原慎之介について、MLBの契約や移籍情報を専門に扱う米老舗専門サイト『MLB Trade Rumors』は「オガサワラ・シンノスケ、MLB球団にポスティング要請へ」と題した記事を更新。小笠原のNPBでの今シーズンの投球について分析し、メジャー挑戦についても言及した。
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 小笠原は東海大相模高から2015年ドラフト1位で中日に入団。5年ぶりの開幕投手を務めた昨シーズンは25試合に先発出場し、シーズン全体で球団トップの投球回を記録している。今季は24試合に先発登板し、5勝11敗、防御率は3.12となっている。

 小笠原のメジャー挑戦については、今年4月20日(日本時間21日)、MLB放送局『MLB Network』のジョン・モロシ記者が自身のX(旧ツイッター)でNPBシーズン終了後、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦する可能性があることを報道。「26歳のオガサワラは優れた制球力で知られている」と米記者が期待を寄せるなど、話題となった。

 そんな26歳左腕投手の小笠原について、米老舗専門サイト『MLB Trade Rumors』は「オガサワラは中日で1095イニングを投げて防御率3.66、過去4シーズンはいずれも141回1/3以上を投げた。また、 2024年には141回1/3を投げて防御率2.99、与四球率は3.42%という数字を残すなど、非常に印象的だったが、奪三振率は13.87%しかなかった」と伝えた。
 
 続けて、同米老舗専門サイトは「オガサワラはNPBでのキャリアを通して、制球力は向上しているが、決して奪三振が多いピッチャーではない」と指摘。さらに、「今シーズンの奪三振率の低さは、メジャーリーグのスカウトマンたちに潜在的な危険信号として印象付けられることは避けられない」と指摘した。

 また同MLB専門サイトは「オガサワラがMLB球団からどの程度の評価をされるかは未知数だが、スカウト陣たちはすでにドラゴンズでのオガサワラの活躍に注目しており、今年のフリーエージェント(FA)市場で注目選手のひとりになることは間違いない」と米球界での小笠原への期待の高まりを伝えている。

 なお、小笠原がポスティングされた場合、メジャーリーグの各球団は45日以内に契約合意に達する必要があり、 その期間内に合意に至らなかった場合は25年のNPBシーズンからドラゴンズに復帰することになる。

構成●THE DIGEST編集部

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