決着は最終戦までもつれ込んだ。
現地10月9日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でサンディエゴ・パドレスと地区シリーズ第4戦を戦い、8対0で勝利を挙げ対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平は2回に右前適時打を放つなど、3打数1安打1打点2四球の活躍をみせた。
1勝2敗と王手をかけられたドジャース。負けたら敗退が決定する崖っぷちの状況で打線が序盤から爆発。3回まで毎回得点を重ね、投げては8投手の継投によるブルペンデーがはまり、パドレス打線を完封した。
底力を発揮した名門球団の戦いぶりにはライバルも気が気でないようだ。この日、ア・リーグの地区シリーズ第3戦が行なわれ、ニューヨーク・ヤンキースがカンザスシティ・ロイヤルズとの接戦をモノにし、2勝1敗でリーグ優勝決定戦進出にリーチをかけた。辛口で知られる地元紙『New York Post』はヤンキースの勝利を称えた一方で、ナ・リーグ地区シリーズの行方にも高い関心を寄せている。
同紙は「ムーキー・ベッツ、ショウヘイ・オオタニの活躍でドジャースは勝利か敗退か、緊迫したナショナル・リーグ第5戦に突入した」と報じ、2夜連続でホームランを打ったベッツと大谷のタイムリーヒットがドジャースの勝利を引き寄せたと言及している。「ロサンゼルスが今シーズンを生き残るためには、ドジャース1年目で主役を演じたオオタニとベッツが活躍する必要があった。彼らはまさにその通りの活躍を見せ、ベッツは2安打2打点、オオタニは1打点を挙げて3回出塁した」と紹介。MVPコンビの活躍に注目した。
前日に続く先制アーチを放ったベッツは「簡単な試合でないことは分かっていた」と話し、「僕はチームの中で自分の役割を果たしたいだけだ。それだけに集中している」と明かした。今月7日の誕生日には、自身ポストシーズン22打数連続ノーヒットのスランプから抜け出すため、パドレスの本拠地ペトコ・パークで推定400スイングの練習をこなした元MVPがチームの勝利のため、必死にもがいた姿がようやく実を結んだ。
4回には、ドジャースにとって不運な場面があった。2死二塁で3番テオスカー・ヘルナンデスが三塁線に痛烈な一打を放ち、タイムリーヒットかと思われたが三塁塁審の手に打球が当たってしまい、三塁ベースを蹴って本塁に生還しようとした大谷がタッチアウト。得点にはつながらず、映像を見返した大谷がベンチで怒りをあらわにする場面があった。ベッツは「僕たちのチームには努力家であり、闘志あふれる選手がいるんだ」と話し、具体名こそ明かさなかったが、大谷がプレーオフ期間中に見せる感情むき出しの姿勢がチームに勢いをつけているのは確かだ。
ドジャースのロバーツ監督は「選手たちを誇りに思う。今日は相手よりも強い意志が必要だった」と語り、「これまで経験してきたことを乗り越え、そのような反応をするのを見ると、第5戦が楽しみになる」とチーム一丸で勝利を掴み取った戦いぶりを称えた。
すべてが決まるナ・リーグ地区シリーズ第5戦は現地11日(日本時間12日)に再びドジャー・スタジアムに舞台を移す。パドレスの先発はダルビッシュ有が予定されており、ドジャースは第1戦のマウンドに上がった山本由伸がスタンバイ。総力戦は必至だ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】直近18打席で得点圏打率.833。タイムリーで崖っぷちド軍に勢いもたらした大谷翔平の驚異的な“勝負強さ”に「チートコードだ」と米記者感嘆
現地10月9日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でサンディエゴ・パドレスと地区シリーズ第4戦を戦い、8対0で勝利を挙げ対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平は2回に右前適時打を放つなど、3打数1安打1打点2四球の活躍をみせた。
1勝2敗と王手をかけられたドジャース。負けたら敗退が決定する崖っぷちの状況で打線が序盤から爆発。3回まで毎回得点を重ね、投げては8投手の継投によるブルペンデーがはまり、パドレス打線を完封した。
底力を発揮した名門球団の戦いぶりにはライバルも気が気でないようだ。この日、ア・リーグの地区シリーズ第3戦が行なわれ、ニューヨーク・ヤンキースがカンザスシティ・ロイヤルズとの接戦をモノにし、2勝1敗でリーグ優勝決定戦進出にリーチをかけた。辛口で知られる地元紙『New York Post』はヤンキースの勝利を称えた一方で、ナ・リーグ地区シリーズの行方にも高い関心を寄せている。
同紙は「ムーキー・ベッツ、ショウヘイ・オオタニの活躍でドジャースは勝利か敗退か、緊迫したナショナル・リーグ第5戦に突入した」と報じ、2夜連続でホームランを打ったベッツと大谷のタイムリーヒットがドジャースの勝利を引き寄せたと言及している。「ロサンゼルスが今シーズンを生き残るためには、ドジャース1年目で主役を演じたオオタニとベッツが活躍する必要があった。彼らはまさにその通りの活躍を見せ、ベッツは2安打2打点、オオタニは1打点を挙げて3回出塁した」と紹介。MVPコンビの活躍に注目した。
前日に続く先制アーチを放ったベッツは「簡単な試合でないことは分かっていた」と話し、「僕はチームの中で自分の役割を果たしたいだけだ。それだけに集中している」と明かした。今月7日の誕生日には、自身ポストシーズン22打数連続ノーヒットのスランプから抜け出すため、パドレスの本拠地ペトコ・パークで推定400スイングの練習をこなした元MVPがチームの勝利のため、必死にもがいた姿がようやく実を結んだ。
4回には、ドジャースにとって不運な場面があった。2死二塁で3番テオスカー・ヘルナンデスが三塁線に痛烈な一打を放ち、タイムリーヒットかと思われたが三塁塁審の手に打球が当たってしまい、三塁ベースを蹴って本塁に生還しようとした大谷がタッチアウト。得点にはつながらず、映像を見返した大谷がベンチで怒りをあらわにする場面があった。ベッツは「僕たちのチームには努力家であり、闘志あふれる選手がいるんだ」と話し、具体名こそ明かさなかったが、大谷がプレーオフ期間中に見せる感情むき出しの姿勢がチームに勢いをつけているのは確かだ。
ドジャースのロバーツ監督は「選手たちを誇りに思う。今日は相手よりも強い意志が必要だった」と語り、「これまで経験してきたことを乗り越え、そのような反応をするのを見ると、第5戦が楽しみになる」とチーム一丸で勝利を掴み取った戦いぶりを称えた。
すべてが決まるナ・リーグ地区シリーズ第5戦は現地11日(日本時間12日)に再びドジャー・スタジアムに舞台を移す。パドレスの先発はダルビッシュ有が予定されており、ドジャースは第1戦のマウンドに上がった山本由伸がスタンバイ。総力戦は必至だ。
構成●THE DIGEST編集部
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