期待を大きく裏切った日本人右腕が窮地に立たされている。
現地10月13日、ニューヨーク・メッツの千賀滉大が敵地で行なわれたロサンゼルス・ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発登板したが、ボール先行でストライクが入らず、2回途中2安打4四球3失点の乱調で降板。チームも9失点の大敗で初戦を落とした。
ナ・リーグ東地区優勝のフィラデルフィア・フィリーズを撃破し、9年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進出したメッツ。その大事な初戦を託された千賀だったが、試練のマウンドとなった。
初回に「1番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平を二ゴロで打ち取ったが、続くムーキー・ベッツを皮切りに3者連続四球を与え、1死満塁のピンチを招く。2アウトまでこぎ着けたものの、6番マックス・マンシーに真ん中付近に入ったカットボールをセンター前に弾き返されて2点を許した。
2回もコントロールに苦しみ、先頭のギャビン・ラックスに四球。トミー・エドマンの犠打で1死二塁にすると、大谷と2度目の対戦へ。すると、初球のカットボールをあっさり右前に運ばれて早くも3点目を失ってしまう。ピリっとしない千賀にベンチのカルロス・メンドーサ監督は交代を即決。日本人右腕はわずか30球、1回1/3でマウンドを降りた。
試合はドジャースが4点リードした4回1死二塁で大谷が鋭い右翼フェンス直撃の二塁打(のちに単打+失策に訂正)を放つなど、3点を加点。終盤の8回には1死満塁でベッツが走者一掃の3点二塁打を挙げ、メッツを突き放して初戦を大勝した。
投打で完敗を喫したメッツ。千賀の不甲斐ないピッチングに地元メディアはバッサリだ。
メッツの地元放送局『SNY』の電子版は「コウダイ・センガのギャンブルは大失敗」と痛烈な見出しを打ち、日本人右腕を一刀両断。「もし第5戦があるとして、センガを第5戦のマウンドに登板させるのはいい考えだと示唆するようなものを、今夜の彼はメッツに見せなかった」とシビアだ。同局のフィールドレポーターを務めるメッツ番記者のスティーブ・ゲルブス氏は「初回のセンガのコントロールはゼロだ。3四球、暴投1つ、そして2失点。正直に言って、メッツはこれ以上悪くならなくて良かった。もっと悪い結果につながらなかったのは、本当に幸運だった」と吐き捨て、初回に23球も要したことに苦言を呈した。
同局が配信した速報記事では、千賀が今ポストシーズンで2度目の先発であるものの、今季通算では3度目の先発であり、左ふくらはぎの故障から復帰したばかりだと不調の要因を指摘するも、「1週間前、フィラデルフィアでの登板より1球少ない30球しか投げられず、彼はそのまま姿を消した」と言及。千賀をこの試合の“戦犯”に挙げ、今後の先発起用に疑問符をつけた。
この日は球速が150キロにも届かず、本調子とは程遠かった千賀。信頼を取り戻すチャンスは訪れるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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現地10月13日、ニューヨーク・メッツの千賀滉大が敵地で行なわれたロサンゼルス・ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発登板したが、ボール先行でストライクが入らず、2回途中2安打4四球3失点の乱調で降板。チームも9失点の大敗で初戦を落とした。
ナ・リーグ東地区優勝のフィラデルフィア・フィリーズを撃破し、9年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進出したメッツ。その大事な初戦を託された千賀だったが、試練のマウンドとなった。
初回に「1番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平を二ゴロで打ち取ったが、続くムーキー・ベッツを皮切りに3者連続四球を与え、1死満塁のピンチを招く。2アウトまでこぎ着けたものの、6番マックス・マンシーに真ん中付近に入ったカットボールをセンター前に弾き返されて2点を許した。
2回もコントロールに苦しみ、先頭のギャビン・ラックスに四球。トミー・エドマンの犠打で1死二塁にすると、大谷と2度目の対戦へ。すると、初球のカットボールをあっさり右前に運ばれて早くも3点目を失ってしまう。ピリっとしない千賀にベンチのカルロス・メンドーサ監督は交代を即決。日本人右腕はわずか30球、1回1/3でマウンドを降りた。
試合はドジャースが4点リードした4回1死二塁で大谷が鋭い右翼フェンス直撃の二塁打(のちに単打+失策に訂正)を放つなど、3点を加点。終盤の8回には1死満塁でベッツが走者一掃の3点二塁打を挙げ、メッツを突き放して初戦を大勝した。
投打で完敗を喫したメッツ。千賀の不甲斐ないピッチングに地元メディアはバッサリだ。
メッツの地元放送局『SNY』の電子版は「コウダイ・センガのギャンブルは大失敗」と痛烈な見出しを打ち、日本人右腕を一刀両断。「もし第5戦があるとして、センガを第5戦のマウンドに登板させるのはいい考えだと示唆するようなものを、今夜の彼はメッツに見せなかった」とシビアだ。同局のフィールドレポーターを務めるメッツ番記者のスティーブ・ゲルブス氏は「初回のセンガのコントロールはゼロだ。3四球、暴投1つ、そして2失点。正直に言って、メッツはこれ以上悪くならなくて良かった。もっと悪い結果につながらなかったのは、本当に幸運だった」と吐き捨て、初回に23球も要したことに苦言を呈した。
同局が配信した速報記事では、千賀が今ポストシーズンで2度目の先発であるものの、今季通算では3度目の先発であり、左ふくらはぎの故障から復帰したばかりだと不調の要因を指摘するも、「1週間前、フィラデルフィアでの登板より1球少ない30球しか投げられず、彼はそのまま姿を消した」と言及。千賀をこの試合の“戦犯”に挙げ、今後の先発起用に疑問符をつけた。
この日は球速が150キロにも届かず、本調子とは程遠かった千賀。信頼を取り戻すチャンスは訪れるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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