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今季PSで爆発中の“Mr.オクトーバー”キケ・ヘルナンデスが大谷翔平の前で打席に立つ心境を語る「9番で打つのと7、8番で打つのは少し違う」

THE DIGEST編集部

2024.10.17

大谷(左)の前で打席に入る意識について語ったキケ・ヘルナンデス(右)。(C) Getty Images

 MLBロサンゼルス・ドジャースは現地10月16日、敵地ニューヨーク・メッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズに臨み、8-0の大勝を収めた。「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は8回にダメ押しの特大3ランHRを放つなど、ニューヨークのファンの前でスーパースターたる所以を見せつけた。活躍の背景には下位打線の好調が挙げられる。

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 6回、2死一塁で打席が回ってきたキケ・ヘルナンデス。自身が凡退すれば、ポストシーズンここまで走者なしの場面でヒットが無い大谷を7回の先頭打者として打席に立たせてしまう状況で1-2と追い込まれながらファウルで粘り、6球目をスタンドへ運んだ。結果的に大谷の前にランナーを貯めることはできなかったがそれ以上の結果でチームに貢献した。

 試合後、大谷の前で打席に立つことを意識しているか問われたキケ・ヘルナンデスは「間違いない。9番で打つのと7、8番で打つのは少し違う。僕たちは彼(大谷)が走者がいる時といない時で打撃の結果が異なることを見てきた」との私見を述べ、「だから最初の2打席で彼のために出塁できなかったことに動揺した。第3打席では四球でもヒットでも良いからとにかく出塁しようと思った」と打席での心境を語った。

 そして、「2ストライクから高めの球をファウルにして自分に言い聞かせた。『スイングモードに入っているから落ち着け』と。そして次に来たスプリットを打つことができた」と2ランHRまでの経緯を話した。

 また、8回には1死一塁からキケ・ヘルナンデスがヒットで出塁し打順を先頭まで回すことに成功。得点圏に走者を置いて打席を迎えた大谷が3ランHRで千両役者ぶりを発揮した。

 ポストシーズン前には苦戦が予想されていたドジャースを救った「Mr.オクトーバー」。自身の活躍がスーパースターの成績にも関わってくる、という意味では今後のシリーズの命運を握っているといっても過言ではない。

構成●THE DIGEST編集部

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