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2アウトからの同点or勝ち越し弾、8回以降で史上最多“4発”...ドジャース快勝の裏で生まれたヤンキース対ガーディアンズのMLB史上屈指の好ゲーム

THE DIGEST編集部

2024.10.18

同点弾を放ったジャッジ(左)とサヨナラ弾を放ったフライ(右)。(C) Getty Images

 MLBア・リーグ優勝決定シリーズ、ニューヨーク・ヤンキース対クリーブランド・ガーディアンズの第3戦が現地10月17日に行なわれ、ガーディアンズがシリーズ初勝利を収めた。この試合は史上稀に見る好ゲームとなった。

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 ヤンキースがホームで2勝し、舞台をクリーブランドに移して迎えた第3戦、ガーディアンズは3回、0-1の場面でカイル・マンザルドがツーランホームランで逆転に成功。6回にもアンドレス・ヒメネスのタイムリーヒットで点を追加するなどゲームを有利に進めた。

 しかし8回ヤンキースの攻撃、2死一塁でアーロン・ジャッジにツーランHRを浴び同点に追いつかれると、続くジャンカルロ・スタントンにもソロHRを献上し、逆転を許す。さらに9回にはエラーなどでピンチを招くと、グレイバー・トーレスの犠牲フライで2点差となった。

 その裏の攻撃では先頭のホセ・ラミレスが相手のエラーで出塁するもジョシュ・ネイラーがピッチャーゴロでダブルプレーに倒れ2死走者なしの絶体絶命の状況に。しかしレーン・トーマスがツーベースヒットで望みをつなぐと、代打ヨンケンジ―・ノエルが起死回生のツーランホームランを放ち土壇場で試合を延長に持ち込む。

 延長10回では8番手ペドロ・アビラがジャッジを見逃し三振、スタントンに四球を出すもジャズ・チザムをセカンドゴロ、途中出場の左打者アンソニー・リゾを申告敬遠で歩かせると、続くアンソニー・ボルペは空振り三振に抑え無失点で切り抜ける。

 そして10回裏、ボー・ネイラーが初球をライトに飛ばしヒットで出塁、送りバントでサヨナラのランナーを得点圏に進ませ、今季途中に打率首位に立っていたスティーブン・クワンが打席に入ったもののピッチャーゴロで2アウト。チャンスを逃すかに見えたガーディアンズだったが、この試合途中出場しここまでヒットなしのデービッド・フライが3連続シンカーで1-2と追い込まれた4球目のシンカーを振り抜き、レフトスタンドに運んだ。

 英データ専門会社の公式X『OptaSTATS』によると、レギュラーシーズン、ポストシーズンを問わず、同一試合の8回以降に2アウトからの同点または勝ち越し本塁打が4本も打たれたのは史上初だという。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ガーディアンズのデービッド・フライが放った延長10回サヨナラ2ランHR
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