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ドジャースの強さの秘密は“選球眼”?ゾーン外のスイング率21.1%は2008年以降3番目の高水準。四球率17.8%は史上最高タイ

THE DIGEST編集部

2024.10.20

今シリーズで8回四球を選んでいる大谷。(C)Getty Images

今シリーズで8回四球を選んでいる大谷。(C)Getty Images

 MLBロサンゼルス・ドジャースは現在、ナ・リーグ優勝決定シリーズを第5戦まで戦い、3勝2敗とワールドシリーズ進出に王手をかけている。この快進撃の要因のひとつとして挙げられるのが、“選球眼”だ。

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 今回のシリーズではドジャースのマックス・マンシーがポストシーズンタイ記録となる12打席連続出塁を記録。同一年のポストシーズンでは史上最長記録となった。マンシーは第2戦の2打席目に本塁打を放って以降、第4戦の第5打席でメッツのリリーフ投手ダニエル・ヤングが投げた、ストライクゾーンから大きく外れるように曲がったスイーパーにバットを振らされるまで、8四球を含む12連続出塁をマークした。地元メディア『Dodger Insider』によれば、マンシーはこのシリーズでゾーン外の球を振ってヒットにならなかったのは全82球の中で6度目だったという。

 この打てる球を打ち、打てない球は見送るという意識はチーム全体に共有されているものだと同メディアは指摘。実際に今回のシリーズでドジャースはゾーン外の球のスイング率は21.1%でメッツの28.2%より大幅に少ない。この数字はピッチトラッキング時代が始まった2008年以降のリーグ優勝決定シリーズとして史上3番目(2017年ドジャースが20.0%、2009年フィラデルフィア・フィリーズが20.8%)という高水準。レギュラーシーズンから25.7%でMLB5番目と優秀な成績を収めていたドジャースだが、今回のシリーズでさらに精度を上げた形だ。

 詳細に見ると、特にギャビン・ラックス、クリス・テイラーが10.0%、マンシー が13.2%、フレディ・フリーマンが14.3%、アンディ・パヘスが16.7%、そして大谷翔平が17.4%。ストライクゾーンに入った時の打率はチーム全体で.314とポストシーズンに残っている4チームの中では最高となっている(次いでクリーブランドが.277)。また、ドジャースは今回のシリーズで31回の四球出塁があり、四球率は17.8%。これは1974年のドジャースと並び、リーグ優勝決定シリーズ史上最高の数値だという。

 ムーキー・ベッツはこのチームの意識について「コーチたちは本当にいい準備をしてくれる。そしてみんな、自分たちを信じている。僕らはお互いを信じている。プランが正しいか間違っているかはあまり重要ではなく、少なくとも僕らは何があってもプランに従うんだ。そして、それは今のところ正しい」と話した。

構成●THE DIGEST編集部

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