「スーパースターは、ポストシーズンでプレーしなければいけない」
米メディアやファンが事あるごとに叫ぶフレーズだ。現在、ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトに、この言葉が向けられている。エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は10月22日の記事で、これまでと同様にトラウトに移籍を推奨。過去に何度も行なっている主張は、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がワールドシリーズに出場するタイミングで、あらためて行なわれた。
「トラウトは、オオタニのワールドシリーズ出場をどう思っているのだろうか。2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝で、オオタニがトラウトを三振に打ち取った。この対戦は、2人のスーパースターの先行きを完全に予言していた。オオタニはドジャースに移籍してワールドシリーズに進出。一方のトラウトは、またしてもシーズンに敗北して悲しげにダッグアウトに引っ込んだ」
大谷は昨オフにエンジェルスを退団してドジャースに移籍すると、MLB史上初の“50(本塁打)ー50(盗塁)”を達成。6年間在籍したエンジェルスで一度も果たせなかったプレーオフに出場し、さらにワールドシリーズ進出を成し遂げている。
「6シーズン、オオタニとトラウトはチームメイトだったが、一方はエンジェルスを離れて、一方は残留を決断した。MLBの識者やファンは何年も前から2人に、アナハイムから出ていくよう主張してきた。そして今シーズン、オオタニはドジャースで最高の成績を収めて最高の舞台に立つ。トラウトは例年のように故障でわずか29試合にしか出場できなかった。はっきり言えば、トラウトの怪我が失望なのではなく、エンジェルスに残る彼の決断こそが、本当の失望なのだ」
【動画】WBC決勝で実現した大谷翔平との対戦を振り返るトラウト
トラウトはキャリアを通じて、14年の1度しかポストシーズンに出場していない。地区シリーズでカンザスシティ・ロイヤルズと対戦したエンジェルスは、シリーズ成績0勝3敗で敗れた。トラウトは出場3試合で12打数1安打、打率.083、本塁打1本、1打点。3度もMVPを受賞したスター選手のプレーオフ成績は、たったこれしかない。
「トラウトがポストシーズンで3試合しか出場していないことは有名だ。そして今年、ナ・リーグ優勝決定シリーズでオオタニが打率.364、出塁率.548、長打率.636、OPS1.185を記録するのを見たばかり。10年もプレーオフに出場していないトラウトがこの展開に傷つかないはずがない。エンジェルスのオーナーが変わる予定はなく、このままではトラウトは自身のキャリアが暗転していくのを見ているしかない」
そして同メディアは、「これまでトラウトには何度もトレードの噂があったが、そのたびにエンジェルスへの残留を決断し、自分を育ててくれたチームへの揺るぎない忠誠心を示してきた。それは素晴らしいことであり、この点で、他の多くの選手が見習うべき模範と言えるだろう。しかし、盲目的な忠誠は明らかによくない。なぜなら球団はスター選手に対して、チームに所属する価値があることをつねに証明しなければいけないからだ」と記し、エンジェルスがトラウトに見合う球団でありつづける努力を怠っていると強調した。
「トラウトがエンジェルスで無駄に消耗していくのは、誰の利益にもならない。そして退団という素晴らしい決断をしたオオタニに称賛を。野球ファンはただトラウトが再び幸せになる姿を見たいだけだ」
大谷のドジャースでの成功を目の当たりにしたエンジェルス専門メディアは、同じようにトラウトにもポストシーズンで活躍してほしいと心から願っている。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】松坂大輔、ダルビッシュ有に続き日本人投手で3人目! 山本由伸がWS第2戦の先発マウンドを託される。中5日で第6戦登板の可能性も
米メディアやファンが事あるごとに叫ぶフレーズだ。現在、ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトに、この言葉が向けられている。エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は10月22日の記事で、これまでと同様にトラウトに移籍を推奨。過去に何度も行なっている主張は、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がワールドシリーズに出場するタイミングで、あらためて行なわれた。
「トラウトは、オオタニのワールドシリーズ出場をどう思っているのだろうか。2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝で、オオタニがトラウトを三振に打ち取った。この対戦は、2人のスーパースターの先行きを完全に予言していた。オオタニはドジャースに移籍してワールドシリーズに進出。一方のトラウトは、またしてもシーズンに敗北して悲しげにダッグアウトに引っ込んだ」
大谷は昨オフにエンジェルスを退団してドジャースに移籍すると、MLB史上初の“50(本塁打)ー50(盗塁)”を達成。6年間在籍したエンジェルスで一度も果たせなかったプレーオフに出場し、さらにワールドシリーズ進出を成し遂げている。
「6シーズン、オオタニとトラウトはチームメイトだったが、一方はエンジェルスを離れて、一方は残留を決断した。MLBの識者やファンは何年も前から2人に、アナハイムから出ていくよう主張してきた。そして今シーズン、オオタニはドジャースで最高の成績を収めて最高の舞台に立つ。トラウトは例年のように故障でわずか29試合にしか出場できなかった。はっきり言えば、トラウトの怪我が失望なのではなく、エンジェルスに残る彼の決断こそが、本当の失望なのだ」
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トラウトはキャリアを通じて、14年の1度しかポストシーズンに出場していない。地区シリーズでカンザスシティ・ロイヤルズと対戦したエンジェルスは、シリーズ成績0勝3敗で敗れた。トラウトは出場3試合で12打数1安打、打率.083、本塁打1本、1打点。3度もMVPを受賞したスター選手のプレーオフ成績は、たったこれしかない。
「トラウトがポストシーズンで3試合しか出場していないことは有名だ。そして今年、ナ・リーグ優勝決定シリーズでオオタニが打率.364、出塁率.548、長打率.636、OPS1.185を記録するのを見たばかり。10年もプレーオフに出場していないトラウトがこの展開に傷つかないはずがない。エンジェルスのオーナーが変わる予定はなく、このままではトラウトは自身のキャリアが暗転していくのを見ているしかない」
そして同メディアは、「これまでトラウトには何度もトレードの噂があったが、そのたびにエンジェルスへの残留を決断し、自分を育ててくれたチームへの揺るぎない忠誠心を示してきた。それは素晴らしいことであり、この点で、他の多くの選手が見習うべき模範と言えるだろう。しかし、盲目的な忠誠は明らかによくない。なぜなら球団はスター選手に対して、チームに所属する価値があることをつねに証明しなければいけないからだ」と記し、エンジェルスがトラウトに見合う球団でありつづける努力を怠っていると強調した。
「トラウトがエンジェルスで無駄に消耗していくのは、誰の利益にもならない。そして退団という素晴らしい決断をしたオオタニに称賛を。野球ファンはただトラウトが再び幸せになる姿を見たいだけだ」
大谷のドジャースでの成功を目の当たりにしたエンジェルス専門メディアは、同じようにトラウトにもポストシーズンで活躍してほしいと心から願っている。
構成●THE DIGEST編集部
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