金丸夢斗(関西大)、宗山塁(明治大)という投打の「タレント」を中心に回った今年のドラフト。各球団の課題とチーム編成状況を踏まえ、関東を中心に全国のアマチュア野球を球場で年間約150試合観戦するアマチュア野球ウォッチャー・やまけんが採点した。
【西武】
評価:B
1位の齋藤大翔(金沢高)は高校生屈指の身体能力と守備力を誇り、源田壮亮の後釜として期待したい好素材。さらに1位指名が有力視されていた強打者・渡部聖弥(大阪商業大)を2位で指名することにも成功した。3位の狩生聖真(佐伯鶴城高)、4位の林冠臣(日本経済大)も投打にスケール感がある逸材で、育成の手腕が試される。即効性は高くないかもしれないが、将来を見据えた再建の第一歩としては好指名だったと言えるだろう。
【中日】
評価:A
No.1投手・金丸夢斗(関西大)に果敢に入札し、交渉権を獲得。万全の状態であれば来季から即エース級の活躍をしてもおかしくない。2位の吉田聖弥(西濃運輸)はフォームの良さが光る好左腕で、22歳だがまだまだ成長を見込める。3位で森駿太(桐光学園高)、5位で高橋幸佑(北照高)と投打の好素材を獲得しつつ、事前に報道のあった石伊雄太(日本生命)の指名にも成功した(4位)。立ち回りも含めて文句のつけどころのないドラフトだった。
【オリックス】
評価:B-
1位の麦谷祐介(富士大)は身体能力と打撃力を武器に1年目から外野のレギュラー争いに加われる存在。2位の寺西成騎(日本体育大)は複数の縦の変化球で勝負することができ、先発・救援両面で起用を見込める。4位の山中稜真(三菱重工East)は左右に長打を量産する左の好打者で、球団としては2017年以来となる社会人野手の指名となった。近年は高校生中心の指名が続いていたが、大学生・社会人を中心とした堅実なドラフトとなった。 【ヤクルト】
評価:A-
例年であれば抽選不可避の目玉級投手・中村優斗(愛知工業大)の1本釣りに成功。長年の課題である投手力改善に向けて大きな一歩となった。2位のモイセエフ・ニキータ(豊川高)、4位の田中陽翔(健大高崎高)はいずれも高校屈指の強打者で、次世代を見据える上で貴重な野手を確保できた。内山壮真の手術により先行き不透明な捕手は育成を含めて2選手を指名。編成面の穴埋めとコア・プレーヤー候補の確保を両立した良い指名だった。
【楽天】
評価:A
5球団による競合を制し、20年に一度の逸材・宗山塁(明治大)を獲得。ショートのポジションはもちろん、将来的には中軸を担ってもおかしくない。2位以降では徳山一翔(環太平洋大)、中込陽翔(徳島インディゴソックス)、江原雅裕(日鉄ステンレス)と左右やアングルを変えつつ一貫して球威のある投手を指名。5位まで残った左のスラッガー・吉納翼(早稲田大)まで含め、球団の描いた理想以上の指名だったのではないだろうか。
【広島】
評価:B
事前に公表していた宗山塁(明治大)こそ指名を逃したが、長打力が武器の佐々木泰(青山学院大)の1位指名に成功。4位の渡邉悠斗(富士大)も本塁打量産を期待できるアーチストで、貧打解消に向けて頼もしいピースが2枚加わった。2位の佐藤柳之介(富士大)は1年目からローテーション争いに加われる左腕、3位の岡本駿(甲南大)と5位の菊地ハルン(千葉学芸高)は長いスパンで見守りたい好素材。上手にまとめた指名だった。
【西武】
評価:B
1位の齋藤大翔(金沢高)は高校生屈指の身体能力と守備力を誇り、源田壮亮の後釜として期待したい好素材。さらに1位指名が有力視されていた強打者・渡部聖弥(大阪商業大)を2位で指名することにも成功した。3位の狩生聖真(佐伯鶴城高)、4位の林冠臣(日本経済大)も投打にスケール感がある逸材で、育成の手腕が試される。即効性は高くないかもしれないが、将来を見据えた再建の第一歩としては好指名だったと言えるだろう。
【中日】
評価:A
No.1投手・金丸夢斗(関西大)に果敢に入札し、交渉権を獲得。万全の状態であれば来季から即エース級の活躍をしてもおかしくない。2位の吉田聖弥(西濃運輸)はフォームの良さが光る好左腕で、22歳だがまだまだ成長を見込める。3位で森駿太(桐光学園高)、5位で高橋幸佑(北照高)と投打の好素材を獲得しつつ、事前に報道のあった石伊雄太(日本生命)の指名にも成功した(4位)。立ち回りも含めて文句のつけどころのないドラフトだった。
【オリックス】
評価:B-
1位の麦谷祐介(富士大)は身体能力と打撃力を武器に1年目から外野のレギュラー争いに加われる存在。2位の寺西成騎(日本体育大)は複数の縦の変化球で勝負することができ、先発・救援両面で起用を見込める。4位の山中稜真(三菱重工East)は左右に長打を量産する左の好打者で、球団としては2017年以来となる社会人野手の指名となった。近年は高校生中心の指名が続いていたが、大学生・社会人を中心とした堅実なドラフトとなった。 【ヤクルト】
評価:A-
例年であれば抽選不可避の目玉級投手・中村優斗(愛知工業大)の1本釣りに成功。長年の課題である投手力改善に向けて大きな一歩となった。2位のモイセエフ・ニキータ(豊川高)、4位の田中陽翔(健大高崎高)はいずれも高校屈指の強打者で、次世代を見据える上で貴重な野手を確保できた。内山壮真の手術により先行き不透明な捕手は育成を含めて2選手を指名。編成面の穴埋めとコア・プレーヤー候補の確保を両立した良い指名だった。
【楽天】
評価:A
5球団による競合を制し、20年に一度の逸材・宗山塁(明治大)を獲得。ショートのポジションはもちろん、将来的には中軸を担ってもおかしくない。2位以降では徳山一翔(環太平洋大)、中込陽翔(徳島インディゴソックス)、江原雅裕(日鉄ステンレス)と左右やアングルを変えつつ一貫して球威のある投手を指名。5位まで残った左のスラッガー・吉納翼(早稲田大)まで含め、球団の描いた理想以上の指名だったのではないだろうか。
【広島】
評価:B
事前に公表していた宗山塁(明治大)こそ指名を逃したが、長打力が武器の佐々木泰(青山学院大)の1位指名に成功。4位の渡邉悠斗(富士大)も本塁打量産を期待できるアーチストで、貧打解消に向けて頼もしいピースが2枚加わった。2位の佐藤柳之介(富士大)は1年目からローテーション争いに加われる左腕、3位の岡本駿(甲南大)と5位の菊地ハルン(千葉学芸高)は長いスパンで見守りたい好素材。上手にまとめた指名だった。
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