痛恨の一撃を浴びて、がっくりと肩を落とした。

　現地10月25日、MLBワールドシリーズ（WS）の第1戦が行なわれ、ニューヨーク・ヤンキースは敵地でロサンゼルス・ドジャースと対戦。２対２のまま延長戦に突入した白熱の一戦は10回裏に決着する。１点をリードしたヤンキースは２死満塁のピンチで、６番手の左腕ネスター・コルテスがフレディ・フリーマンと対峙。初球に放った渾身のフォーシームをジャストミートされると、なんと打球はライトスタンドに飛び込み、豪快なグランドスラムで逆転サヨナラ負けを喫してしまったのだ。
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　１死一、二塁の場面で大谷翔平を封じるべく、マウンドに上がったコルテス。見事にサードのファウルフライに打ち取ったが、ランナーがそれぞれ進塁。ベンチは次の打者のムーキー・ベッツを歩かせて満塁策をとり、フリーマンとの一大勝負に臨んだが、あえなく劇的弾の前に沈んだ格好だ。

　試合後、ロッカールームで大挙した報道陣に囲まれた28歳は、淡々とあの場面を振り返り、ニューヨーク地元紙『New York Post』がコメントを伝えた。
  　名前が呼ばれるまで登板することを知らなかったコルテスだったが、「ブルペンでは良い感覚で投げれていたし、自信満々でマウンドに立った」と回顧。そのうえで「完璧ではなかったけど、高めの速球でオオタニを詰まらせることができた。フリーマンにも同じように投げたかったんだけど、低めに行ってしまったんだ。彼は素晴らしいスイングをしたと思う」と続けた。

　あと一歩のところで苦杯を舐めたヤンキース。第２戦はレギュラーシーズンで16勝を挙げた左腕カルロス・ロドンが先発し、対するドジャースは山本由伸が登板予定だ。２夜連続のハイレベルな投手戦が期待される。

構成●THE DIGEST編集部

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