競技を超えてLAのファンがひとつになった。

　現地10月25日、MLBのロサンゼルス・ドジャースが本拠地ドジャー・スタジアムでニューヨーク・ヤンキースとワールドシリーズ初戦を戦い、延長戦の末に６対３で勝利した。

　１対２と１点ビハインドで迎えた８回裏、大谷翔平の二塁打＋相手失策から好機をつくると、続くムーキー・ベッツの犠牲フライで、ドジャースが２対２の同点に追いついた。

　延長10回表に失点してふたたび２対３とリードを許したドジャースだったが、しかしクライマックスは10回裏に待っていた。２死満塁で打席に入ったフレディ・フリーマンが右翼スタンドに逆転サヨナラ満塁本塁打を叩き込み、ドジャースが土壇場で劇的な逆転勝利を挙げたのだ。

　このフリーマンの逆転サヨナラ満塁本塁打が、意外な場所で放送されていた。ドジャー・スタジアムから約６キロの距離にあるNBA・LAレイカーズのホームアリーナ、クリプトドットコム・アリーナだ。

　レイカーズとフェニックス・サンズとの試合中、タイムアウトになったタイミングで会場内の大型モニターにフリーマンの逆転サヨナラ満塁アーチと、歓喜の渦に包まれたドジャー・スタジアムが映し出された。すると同じロサンゼルスを本拠地とするレイカーズのファンが大歓声を挙げたのだ。
【動画】レイカーズのホームアリーナで、ドジャースの逆転サヨナラ勝ちのシーンが流されると会場は大歓声！ 八村のダンクシーンも
  　大逆転劇を演じたドジャースと同様、レイカーズも逆転勝利を飾ってみせた。最大22点のビハインドを背負っていたが、前半終了時点で52ー61と９点差に迫ると、第３クォーターにレブロン・ジェームズらの３ポイントなどで逆転に成功。第４クォーターには八村塁のボースハンドダンクも決まり、123ー116で勝利した。

　米ファンもスポーツを超えたLAプロスポーツの共演に即反応。「とんでもない熱狂だ！」「ドジャース、やったな」「鳥肌がたった」「素晴らしい映像」「LAの素晴らしい一日」「なんて雰囲気だ…」「これはすごい」「LA大好き」「クリプトでドジャースを見られるのは素晴らしいな」「ドジャースを流したレイカーズは最高だ」「LAにとって最高の夜だ」などとSNSに記していた。

　現地10月26日も、ドジャースがドジャー・スタジアムでヤンキースとワールドシリーズ第２戦を、レイカーズもクリプトドットコム・アリーナでサクラメント・キングスと対戦する。はたして連日にわたってLAの２チームが揃って勝利を手にするのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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