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山本由伸の昨オフ争奪戦から“降りた”ヤ軍に米メディアが痛烈皮肉「彼らはコストカットを選んだ」 WS第2戦、1安打の圧巻投球で封じられる

THE DIGEST編集部

2024.10.29

山本はヤンキースを1安打に封じる好投をみせ2連勝に貢献した。(C) Getty Images

 現地時間10月26日に行なわれたワールドシリーズ第2戦では、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸の好投がチームにシリーズ2勝目を呼び込んだ。ニューヨーク・ヤンキースを相手に、6回1/3、打者22人に対し86球を投げ、許した安打はわずか1本、フアン・ソトのソロ本塁打のみに抑えるという圧巻投球を披露。4回からはパーフェクトで投げ抜くなど快投を繰り広げ、4対2での勝利に大きく貢献した。

 今回のポストシーズンにおいて、ドジャースは山本登板により、3試合連続で勝利を収めた。重圧の懸かるシチュエーションで先発を任される中でも、ピッチングのクオリティは増し続けている。

 そして、大舞台で名門ヤンキースを抑え込んだ日本人右腕の活躍には、米国内で称賛の声が鳴り止まない。スポーツメディア『FANSIDED』では、「6回1/3イニングを1安打に抑えてニューヨーク・ヤンキースを圧倒」と報じている他、「ヤマモトは3回表にフアン・ソトにソロ・ホームランを許したが、それ以外はほぼ完璧で、昨オフに日本から移籍してきたときに期待されたエースそのものだった」とこの日の内容を評している。

 さらに、昨オフ、ドジャースとともにヤンキースも山本獲得を目指していた経緯にも触れており、「ヤンキースはヤマモトを獲得するために一歩踏み込まなかったことを後悔するべきだろう」と指摘。

 その上で、「ロサンゼルスは3億2500万ドルを出す用意があった。しかし、当時の報道によれば、ニューヨークはそうではなかった」と振り返るとともに、「ほとんどの情報筋はハル・スタインブレナーの最終的なオファーを3億ドルと見積もっており、これはエースであるゲリット・コールに与えた金額よりも明らかに低いものだった」と強調している。

 加えて、今回の山本の投球を目の当たりにし、「ドジャースはまさに彼らが支払った額に見合ったエースのパフォーマンスを得た」と絶賛し、チームとしてのタレントの豊富さがさらに増したと論じながら、「ヤンキースはチャンピオンシップロースターを構築するために十分だと思い込み、才能を追加する代わりにコストカットを選んだが、最悪のタイミングで間違っていることが証明された」と皮肉を付け加えた。

 自身初のポストシーズン、重要な試合で期待以上のピッチングを続けている山本。頼もしい"ルーキー"の活躍により、ドジャースは世界一奪還まで、残り2勝となった。

構成●THE DIGEST編集部

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