ロサンゼルス・ドジャースは現地10月28日にニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ（WS）第３戦に4-2で勝利。通算成績３勝０敗と世界一へリーチをかけたが、指揮官に気のゆるみは無いようだ。

【画像】大谷翔平＆真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真！ 　ドジャースは地区シリーズでサンディエゴ・パドレスとの最終第５戦までもつれる熱戦を演じ、ナ・リーグ優勝決定シリーズではニューヨーク・メッツを相手に２ゲームを落とすなどやや苦しんだ。そのことを考えると、大谷翔平の負傷などアクシデントはあったものの、WSは無傷の３連勝で順調に王手をかけるまでに至った印象だ。

　MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、ポストシーズンの７戦制シリーズで３勝０敗となった例は過去に40回あり、そのうち39例がシリーズ突破を決めたという。

　MLB史上唯一の“０勝３敗”からの大逆転劇を経験した人物のひとりが現ドジャース監督のデーブ・ロバーツ氏だ。2004年、ボストン・レッドソックスの一員としてア・リーグ優勝決定シリーズに臨んでいたロバーツ氏はヤンキースを相手に開幕から３連敗、第４戦も９回裏に3-4とリードを奪われていた。しかし代走として投入されたロバーツ氏が二盗、さらに仲間の中前打で同点のベースを踏み土壇場で追いつく。これで勢いづいたレッドソックスは延長の末、勝利を収めるとそこから３連勝。セントルイス・カーディナルスとのWSも制して世界一に輝いた。

　今回の試合後には現地記者から20年前の経験について尋ねられるも「話すのはやめておこう。相手も違うし、まだ（語るには）早いよ」と笑みを浮かべるロバーツ監督。リードしている側としての心構えを問われると「秘密を明かしたくはないが、集中し続け、緊迫感を持ち続けなければいけない」と答えた。

　また、今日の出来については「正直なところ、攻撃面では多くのチャンスをつぶしてしまったと思う。それでも試合に勝つ方法を見つけた。緊迫感が必要だし、私はただ、彼らに一息ついて欲しくないんだ」と振り返り、次戦も気を緩めることなく東の名門球団に挑むことを誓った。

構成●THE DIGEST編集部

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