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ヤ軍ジャッジがWS初打点もまだ復調ならず!? 4試合2安打7三振、元MLB右腕が“直前の異変”を指摘「本来なら…」

THE DIGEST編集部

2024.10.30

WS大不振が続くジャッジ。第4戦で初打点を挙げ、浮上のキッカケを掴んだかに見えるが…。(C)Getty Images

 打棒復調のきっかけになったのだろうか。

 現地10月29日、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースのワールドシリーズ第4戦が行なわれ、3連敗と後がないヤンキースが満塁弾を含む3本のアーチを放つなど打線が爆発。終盤にドジャースを突き放して11対4で快勝し、土壇場で踏みとどまった。

 ヤンキースは1点ビハインドの3回に2死満塁の絶好機を作ると、7番アンソニー・ボルピーがドジャース2番手ダニエル・ハドソンの初球を捉え、左翼スタンドに運ぶ逆転グランドスラムで勝ち越しに成功。本拠地ヤンキー・スタジアムは熱狂に包まれた。

 1点差に迫られた6回裏にはオースティン・ウェルズのソロ弾、1点を加点した8回には1番グレイバー・トーレスに右越え3ランが飛び出し、一挙4点を加えた。さらに勢いは止まらず2番フアン・ソトが右二塁打で得点圏に進むと、今シリーズ3試合で12打数1安打7三振と大スランプに陥り、ここまでノーヒットとまったく当たりがなかった主砲アーロン・ジャッジが左適時打でヤンキースがダメ押し。スーパースターがようやくWS初打点を叩き出し、9安打11得点とドジャースを圧倒した。

 大勝で意地の1勝を挙げたヤンキース。これでチームの士気は上がるかと思いきや、フジテレビで解説を務めていた元メジャーリーガー・川上憲伸氏は、ジャッジのコンディションはまだ上がり切っていないようにみえたようだ。
 
 日米通算125勝、MLBアトランタ・ブレーブスで活躍した川上氏はジャッジの終盤のバッティングに注目。同氏は8回に飛び出したタイムリーヒットを評価したうえで、外角の初球ストレートをファウルにした場面について言及。「いつものジャッジのバッティングじゃないですね」と気になる発言をした。今季は大谷翔平(ドジャース)よりも4本多い58本塁打を放ち、ア・リーグのホームラン王を獲得した本来のスイングではないと指摘した。

 結果的にジャッジは甘く入った3球目のスライダーを見逃さずレフト前に運び追加点を挙げたが、「本来ならホームランにしてもおかしくなかった」と補足。米球界を代表するスーパースターの状態を気にかけた。

 はたして、この1本が大舞台での打撃不振を脱する目覚めのきっかけとなったのか。4試合を終えて15打数2安打1打点、7三振の「逆シリーズ男」になりつつあるジャッジの逆襲に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部 

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