ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、現地10月29日に行なわれたニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ第４戦に「１番・DH」で出場し、４打数１安打をマークした。５回の第３打席では、第２戦で亜脱臼した左肩の影響を感じさせないスイングで中前打を放っている。

　試合はホームの大声援を受けたヤンキースが、アンソニー・ボルピーの満塁弾、オースティン・ウェルズのソロ本塁打、グレイバー・トーレスの３ランなどで大量11点を挙げ、11対４で今ワールドシリーズ初勝利。シリーズ成績と１勝３敗とし、ドジャースの世界一を阻止した。

　ニューヨーク紙『New York Post』は、「ヤンキースはついに兆しを見せた」と報道。「いつも通りの勝ち方ができた。初回に先制を許したものの、ビッグヒットでカバー。ブロンクスの爆撃機ように振る舞い、万事順調だった」と伝えている。
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  　現地30日にヤンキースの本拠地のヤンキー・スタジアムで第５戦が行なわれる。相変わらずヤンキースは負けたら終わりの立場だ。「問題は、この調子が継続できるかだ。ただ、打撃陣はフアン・ソト、アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンの“ビッグ３”に頼ることなく、試合を決定付けた」と、中軸以外の打者の奮闘をプラス面に挙げている。

　さらに「ジャッジの調子は良かった。３打数１安打、２四死球。最後の打席で適時打を放ち、四死球で２度出塁した。最高の打者が戻ってきたかもしれない」と主砲の復調を予感している。

　一方で、ドジャースの要注意人物として、ワールドシリーズ６試合連続アーチ（2021年のブレーブス時代から）の新記録を樹立したフレディ・フリーマンではなく、大谷を名指しした。「地球上の最高選手オオタニは、第２戦で左肩を亜脱臼。それから３日経っているが、プレーしているのは驚きだ。怪我の影響で60パーセントの状態だろうとしても、世界最高のプレーヤーだ」として、引き続き大谷を警戒した。

構成●THE DIGEST編集部

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