メジャー７年目で悲願のワールドチャンピオンだ。

　現地10月30日、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースのワールドシリーズ第５戦が行なわれ、ドジャースがヤンキースを６対５で撃破。通算成績を４勝１敗とし、４年ぶり８度目の世界一を成し遂げた。大谷翔平と山本由伸はチーム加入１年目で、いきなりMLBの頂点に輝いた。

　待ちに待った瞬間だ。今シーズン、ロサンゼルス・エンジェルスから常勝軍団に移籍を果たした大谷はレギュラーシーズンで前人未到の「50本塁打-50盗塁」を達成。最終的には打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036を挙げ、ホームランと打点のリーグ二冠を獲得した。

　メジャー７年目で初出場したポストシーズンでも勢いは変わらず。サンディエゴ・パドレスとの地区シリーズ初戦、そしてニューヨーク・メッツとのリーグ優勝決定戦ではホームランを放つなど勝負強い打撃で勝利に貢献。ニューヨーク・ヤンキースとの頂上決戦では第２戦で左肩を亜脱臼するアクシデントに襲われるも強行出場。一気に頂点まで駆け上がった。
　 　過去最高のシーズンを送った大谷に米メディアは粋な賛辞を送っている。米スポーツ専門局『ESPN』は「今季のショウヘイ・オオタニの一生に一度のパフォーマンス」と題し、50-50クラブ入り、初のポストシーズンでワールドシリーズ優勝、116年ぶりにホームランと盗塁の両方でシーズン２位以内（史上３人目）に入った数々の記録を振り返ったうえで、「一期一会」と漢字の四文字熟語を贈呈して称えた。

　まさに伝説に刻まれるドジャース１年目の偉業シーズンを最高の形で締めくくった。

構成●THE DIGEST編集部 

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