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「あれがニューヨーカーの情熱」「深刻じゃないよ」ヤ軍主軸がベッツへの暴挙で“出禁”の地元ファンにまさかの見解! 指揮官は「絶対ダメだ」と断罪

THE DIGEST編集部

2024.10.31

物議を醸した第4戦のシーン。ベッツに怪我がなかったのは不幸中の幸いだった。(C)Getty Images

物議を醸した第4戦のシーン。ベッツに怪我がなかったのは不幸中の幸いだった。(C)Getty Images

 現地10月30日、MLBワールドシリーズの第5戦が行なわれ、ここまで3勝1敗のロサンゼルス・ドジャースは敵地でニューヨーク・ヤンキースと対戦。5点を先行されながら5回表に一挙5点を奪うと追いつき、その後もシーソゲームを展開してついに8回表、勝ち越しに成功する。最後はウォーカー・ビューラーがクローザーとして登場してシャットアウト。激戦を7対6で制し、見事4年ぶり8回目の世界制覇を成し遂げた。
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 その試合前の記者会見に登場したのが、ヤンキースの主軸であるアレックス・バードゥーゴ外野手だ。報道陣から出た質問のひとつが、前日の第4戦で起きた前代未聞のハプニングに関するものだった。

 1回表、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手がファウルフライを観客席のフェンス際でスーパーキャッチした際、ヤンキースの男性ファン2名が暴挙に出た。なんとひとりがベッツのグラブを掴んでボールを奪い取ろうとし、もうひとりがベッツの右腕をロックしたのだ。ベッツは怒りを露わにしたが、それでも男性2名は笑みを浮かべながら挑発的な態度を取り、その後警備員によって強制退場を命じられる。ネット上には非難の嵐が吹き荒れた。

 翌日になってヤンキースは緊急声明を発表し、「ヤンキースタジアムはその活力と激しさで知られている。だが、チームを応援する高揚感が、意図的に選手を身体的な危険に晒すという一線を越えてはならない。ヤンキースとメジャーリーグは昨夜のような行為を断じて容認しない方針を貫く。これらのファンはいかなる立場であっても、今夜の試合に参加することは許されない」と断じ、男性ファンらの第5戦観戦を禁じた。

 その発表を受けて見解を求められたバードゥーゴは「あのシーンはけっこう近くで見ていたよ。たしかに選手からボールを奪おうとする極端な行為だったけど、同時に、あれがニョーヨークなんだ。ここではああしたユニークなものが期待されている」と回答。そのうえで「一日が終わってみれば、僕はそれほど深刻には思わなかった。ムーキーだって問題にしていないはずだよ。あれがニューヨーカーの情熱だからね」と続けた。
 
 当該のファンが第5戦から締め出された点については、「まあそれが現実なんだろう。MLBが求めた結果だと思う。ただ彼らが今日ここにいようがいまいが、なんら問題ではない」と話した。

 一方でヤンキースを率いるアーロン・ブーン監督はおかんむり。「許されないこと。誰にも手を出してはいけない。絶対にOKではない」と厳しい表情で短くコメントしていた。

構成●THE DIGEST編集部

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