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「悲痛なシーズンの幕引き」5点リードもミス連発で自滅…“悪夢の逆転負け”にヤンキース地元メディアが嘆き「スイープの方が、痛みが少なかっただろう」

THE DIGEST編集部

2024.10.31

中堅ジャッジが何でもない飛球をまさかの落球。捕球直前から視線は一塁走者に向いていた。(C)Getty Images

 悪夢の逆転負けだ。

 現地10月30日、ニューヨーク・ヤンキースは、本拠地で行なわれたロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズ(WS)第5戦に6対7と惜敗。初回にアーロン・ジャッジがWS初アーチの先制2ランをマークするなど、3回までに5点のリードを奪うが、そこからまさかの逆転を許し、2009年以来15年ぶりの世界一とはならなかった。

 試合の流れが変わったのは、5点リードの5回表だ。中堅ジャッジが何でもない飛球を落球し、遊撃アンソニー・ボルピーの悪送球と守備の乱れが重なると、2死満塁から一塁アンソニー・リゾと投手ゲリット・コールの連係ミスで一ゴロが適時内野安打に。その後も連打を浴びて一気に5失点と、3つのミスで同点に追いつかれてしまった。

 試合後、ニューヨークの地元紙『New York Daily News』は、「第5戦で敗北を喫し、悲痛なシーズンの幕引きに」と速報。「スイープ(4連敗)の方が痛みも恥ずかしさも少なかっただろう」と書き始め、「ワールドシリーズをロサンゼルスに持ち込む準備ができているように見えたが、5回表の惨劇がシーズンを台無しにした」と報じている。
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 さらに「ロサンゼルスがヤンキー・スタジアムで歓喜に沸く一方、ボンバーズは、第5戦に6対7で敗れた自分たちを責めるしかない」と記載。「基礎がしっかりしていないチームは5回表に喜劇のようなエラーを連発。5点のリードを自らの手で消し去った」と、大舞台でのミス連発に落胆を隠せない様子だ。

 なお、ヤンキースとの頂上決戦を制したドジャースは、2020年以来4年ぶり8回目のWS制覇。大谷翔平がメジャー7年目、山本由伸がメジャー1年目で悲願の頂点に立っている。

構成●THE DIGEST編集部

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