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「FAとしての評価もガラリと変わる」“予想外”の胴上げ投手、ド軍右腕を米メディア激賞! フル回転の活躍に「ブルペン待機は驚きだった」

THE DIGEST編集部

2024.11.02

胴上げ投手となったビューラーに称賛の言葉相次いでいる。(C) Getty Images

胴上げ投手となったビューラーに称賛の言葉相次いでいる。(C) Getty Images

 最後の瞬間を締め括ったのは予想外の男だった。

 現地10月30日に行なわれたワールドシリーズ第5戦で、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを7対6で下し、悲願の世界一を達成した。序盤から劣勢を強いられたドジャースは、一時は5点差をつけられ敗色ムード濃厚だった中、ヤンキースのミスなどもあり追いつき8回には逆転に成功。中盤以降は“得意の”継投でヤンキースの攻撃をしのぐと、9回のマウンドにはウォーカー・ビューラーが登った。

【動画】胴上げ投手はビューラー! ドジャース優勝の瞬間
 ポストシーズンでは3度先発し、2日前のシリーズ3戦目では勝利投手にもなった右腕が、この第5戦ではクローザーを任され、打者3人を斬って取っている。先発投手であるビューラーが8人目として送り出されるという、総力戦を象徴する起用だったが、背番号21は見事にチームの期待に応えた。

 右肘手術から復帰を果たしたレギュラーシーズンではわずか1勝と苦しんだものの、ニューヨーク・メッツとの優勝決定シリーズ、さらにワールドシリーズで好投。シーズンの最後で、最高のピッチングを繰り広げドジャースの世界一に貢献した。

 米国内でも、勝利の立役者としてビューラーの活躍にスポットを当てている。野球サイト『JUST BASEBALL』では、「最も重要な場面でビューラーは本来の調子を取り戻した」と評している。

 同メディアは、ポストシーズンでのパフォーマンスを振り返りながら、「月曜日に76球を投げていたため、2日後の水曜日にビューラーがブルペンで待機していたのは驚きだったが、彼は登板準備を整えていた」と綴っており、「自ら志願してブルペンに待機した」と説明する。さらに、「第5戦で3アウトを取るために再びマウンドに上がり、1日しか休まず登板した。彼は2度目のワールドシリーズ制覇を達成し、ドジャースベンチが信じていた通りの活躍をみせた」と称賛の言葉を並べた。

 また、シーズン終了とともにフリーエージェント(FA)を迎えるとして、去就にも触れている。「もし彼がドジャースに残留しない場合でも、他のFA選手に引けを取らない、あるいはそれ以上の評価を得る可能性がある。ポストシーズンで13回連続無失点という快挙を成し遂げたことで、FAとしての各球団の評価がガラリと変わる可能性があるからだ」と主張している。

大舞台で先発、救援と、それぞれの役割で貴重な働きをみせたビューラー。来季以降の活躍への期待も膨らむ、最高の形でシーズンを終えた。

構成●THE DIGEST編集部

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