プロ野球

「ファンから最も愛される球団オーナー」26年ぶりのビールかけにも参加したDeNA南場智子氏。丁寧に握手、選手を労う姿に感動の声

THE DIGEST編集部

2024.11.04

三浦監督(左)と南場オーナー(右)は日本一の喜びを分かち合った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 悲願の日本一を果たした球団オーナーのはしゃぎっぷりが話題を呼んでいる。

 プロ野球のSMBC日本シリーズは11月3日、第6戦が横浜スタジアムで行なわれ、横浜DeNAがソフトバンクを11対2で下し、通算成績4勝2敗で26年ぶり3度目の日本一に輝いた。試合後にはDeNAの南場智子オーナーがグラウンドに降りて来て選手たちとハイタッチを交わし、三浦大輔監督と喜びを分かち合うシーンがあった。
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 シリーズ開幕2連敗も、敵地で3連勝と息を吹き返したDeNAが本拠地で躍動した。2回に筒香嘉智のソロ本塁打、桑原将志の2点適時打で3点を先制すると、2点差に迫られた5回には再び筒香がダメ押しとなる3点二塁打など一挙7得点。最後に日本一を果たした1998年のマシンガン打線を彷彿とさせるつながりで、ソフトバンクを寄せ付けなかった。
 
 26年ぶりの歓喜に大熱狂するハマスタ。選手たちも祝勝会のビールかけで大盛り上がりだったが、会場にはなんと南場オーナーがサプライズで参加していた。球団の公式SNSによると、両手にビール瓶を持った三浦監督が南場オーナーの頭に手荒くビールをガッツリかけ、同オーナーは「わああああ」と絶叫する姿が投稿されていた。言わずもがな、2人とも満面の笑みを浮かべていた。

 さらに日本一翌日の4日にアップされた球団オフィシャルのYouTube動画には、選手たち一人ひとりに「ありがとう」「おめでとう!頑張ったね」と丁寧に握手しながら、労いの言葉をかける南場オーナーの姿を捉えていた。動画のコメント欄には「南場オーナーの握手が形式的じゃなくて一人ひとり真剣でさらに好きになった」「暗黒期でバカにされていたベイスターズを救ってくれて愛してくれて、オーナーありがとうございます泣」「ホントにいい球団になったなぁ...」など、喝采が多く溢れている。

 南場氏は新潟県出身の62歳。津田塾大を卒業して、米ハーバード大の大学院も修了した秀才で、1999年に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)設立。2015年に女性としてプロ野球史上初めて球団オーナーに就任した。万年最下位に低迷し、空席が目立っていた横浜スタジアムを地道に魅力ある球場にする改革をし、観客数は年々増加。18年には主催試合の観客動員数が初めて200万人を超え、今季は最多の235万8312人を記録した。

 自らも熱心に球場に足を運ぶほどの"熱烈なベイスターズファン"としてファンに周知されていた南場オーナー。就任10年目の節目で日本一となった同氏は名実ともに、「ファンから最も愛される日本一の球団オーナー」となった。

構成●THE DIGEST編集部

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