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「第6戦でLAに戻るのが怖かった」ド軍ロバーツ監督、ベッツのネット番組で心境吐露「間違った形で歴史の一部になる可能性があった」

THE DIGEST編集部

2024.11.05

現役時代の2004年に、0勝3敗から逆転でア・リーグ優勝決定シリーズを制した経験を持つロバーツ監督が、今年のワールドシリーズを振り返った。(C)Getty Images

現役時代の2004年に、0勝3敗から逆転でア・リーグ優勝決定シリーズを制した経験を持つロバーツ監督が、今年のワールドシリーズを振り返った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督がムーキー・ベッツのポッドキャスト番組「On Base With Mookie Betts」に出演し、「ワールドシリーズの第6戦でロサンゼルスに戻るのがとても怖かった」と語った。米メディア『FanSided』が11月4日に報じた。

 ニューヨーク・ヤンキースと対戦したワールドシリーズで、ドジャースは3連勝と好スタート。敵地での第4戦で敗れたものの、同じくヤンキー・スタジアムで行なわれた第5戦を逆転勝利でものにし、シリーズ成績4勝1敗で優勝を成し遂げた。

 第5戦は3回までに5失点と序盤からヤンキースにリードを許した。それでも5回に相手のミスが重なって同点に追いつくと、さらに1点を奪われながらも終盤8回に2点を取って逆転に成功。そのまま7対6で勝利しワールドシリーズを制している。

 苦戦した第5戦についてロバーツ監督は、「0対5で負けている時でも、緊迫感を持って対応した」と、リードされた状況でも勝利を諦めていなかったと振り返った。

 過去にワールドシリーズで3勝0敗と優勝に王手をかけたチームが、逆転でタイトルを逃したケースは一度もない。ただ、同じ7戦4勝制のリーグ優勝決定シリーズでは、2004年にボストン・レッドソックスがヤンキースに0勝3敗から4連勝。これが7戦制で史上唯一の大逆転劇となっている。

 当時のレッドソックスには、現役時代のロバーツ監督が所属していた。0勝3敗で迎えた第4戦の9回裏、3対4と負けている状況で先頭打者が四球を選ぶと、代走で起用されたロバーツが二盗を成功させ、後続の適時打で生還。土壇場で4対4の同点に追いついた。レッドソックスは延長12回に、デビッド・オルティスのサヨナラ2ランで勝利。この勢いのまま4連勝したレッドソックスが、リーグ優勝決定シリーズを逆転で制した。

【動画】ベッツの番組に出演したロバーツ監督 & 現役時代の2004年に見せた語り継がれる“二盗”
 
 現役時代に0勝3敗から4勝3敗にひっくり返した経験を持つロバーツ監督は、その過去を踏まえたうえで、「0勝3敗で負けていたヤンキースは、失うものが何もない状況だった。誰もが“ヤンキースは勝てない”と思っていただろうから、逆に彼らは自由にプレーし、第4戦に勝利した」と、逆境に陥ったヤンキースを警戒していた。

 さらにロバーツ監督は、「もし、第6戦でロサンゼルスに戻っていたら、ひどい雑音や大きなプレッシャーが現実のものになっていたかもしれない。間違った形で歴史の一部になる可能性があった」と、ワールドシリーズでは過去に一度もない逆転負けのシナリオが脳裏をよぎっていたという。

 しかし、ドジャースは第5戦でワールドシリーズを制覇。第6戦を戦うためではなく、ファンと優勝を祝うためにロサンゼルスに戻ることができた。

構成●THE DIGEST編集部

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