ベースボール発祥国が窮地に立たされた。

　現地11月11日、第３回WBSCプレミア12のオープニングラウンドＡ組で前回大会４位の米国がベネズエラに敗れて通算１勝２敗となり、上位２チームが進出するスーパーラウンド進出に向けて崖っぷちとなった。

　米国は１点ビハインドの４回にソロホームランで同点に追いついたが、そのあと再び勝ち越しを許す。６回に再度追いつくが、守備にミスが出てしまうなど、ベネズエラに一挙３点を献上。９回は１死満塁のチャンスを作り、相手の押し出し四球などで２点差としたが、後続が凡退して一歩及ばず。オープニングラウンド突破に暗雲が漂う痛恨の一敗を喫した。

　現地９日に開幕したＡ組は全６チームが１勝１敗という大混戦で迎えていた。米国がスーパーラウンドに進出するためには残り２試合での連勝が必須となり、12日にはパナマ、15日には開催国メキシコと難敵が続き、一筋縄ではいかない。実績の少ないマイナー選手主体とはいえ、2015年の第１回大会で準優勝を果たすなど常にプレミア12で上位争いを演じてきた野球大国が１次ラウンド敗退の可能性が浮上してきた。

　波乱の結果に日本の野球ファンは「かなり厳しそう」「なんと！　ベネズエラとパナマが２勝１敗で１位。アメリカとメキシコが１勝２敗で５位」「世界ランク高いとこ全部負けてないですかい!?」「パナマ強いな。アメリカは負け寸前」など、動揺の声が上がっていた。
  　一方、前回覇者の侍ジャパンがいるＢ組は13日から名古屋と台湾でそれぞれ開幕する。日本はバンテリンドームでオーストラリア代表と対戦したあと、15日から台湾で韓国、台湾、キューバ、ドミニカ共和国と相まみえる。

▽米国のオープニングラウンド日程と結果（日付は現地時間）
11月10日　アメリカ0－1プエルトリコ
11月11日　アメリカ12－2オランダ
11月12日　アメリカ3－5ベネズエラ
11月13日　アメリカ－パナマ
11月15日　アメリカ－メキシコ

構成●THE DIGEST編集部

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