MLB

大谷翔平はなぜ移籍初年度から爆発できたのか? エ軍時代との決定的な違いを米指摘「エンジェルスでは健康なトラウト以外に…」

THE DIGEST編集部

2024.11.13

現地12日にシルバースラッガー賞を受賞した大谷。(C) Getty Images

 各ポジションの打撃ベストナインに相当するシルバースラッガー賞が現地11月12日に発表され、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平がDH部門で2年連続3回目の受賞を果たした。大谷はイチローに並ぶ日本人最多タイの受賞となった。

【動画】史上初の50-50を記録!大谷翔平の2024シーズンハイライト
 肘手術後のリハビリのため打者専念のシーズンとなった大谷は今季、54本塁打、130打点でリーグ二冠に輝き、さらに59盗塁をマークして、史上初の「50-50」を達成するなど、歴史的なシーズンを送った。
 ドジャースの球団専門メディアも速報で伝えている。『Doders Nation』は「MLB史上最高の攻撃力を誇るシーズンだっただけに、驚くにはあたらない。史上初の50-50クラブを創設し、オールラウンドプレーヤーの意味を再定義した」と大谷の受賞を冷静に受け止めた。

 一方、『DODGERBLUE.COM』は「キャリア最高の攻撃シーズンだった。この結果に繋がった要因は複数ある」と大谷の今季の活躍について分析。最も重要だったのは大谷自身と彼が持つ才能だったとし、「2021年に初のシルバースラッガー賞を受賞して以来、彼の数字は着実に上昇傾向にあり、シーズンを追うごとにますます良くなっている」と指摘。さらに今季は159試合に出場し、これは自身最多の記録となり、打席数もキャリア最高を記録したことにも触れ、この状況を生み出した要因を次のように指摘している。

「彼が頻繁に打席に立てた最大の理由はシーズンの大半で先頭打者を務めただけでなく、何年も所属していたエンジェルスの攻撃陣では健康なマイク・トラウト以外に決定的な違いを生み出す選手がいないままだったが、移籍後は周囲に補完的な選手がいたからかもしれない」

 大谷は長打率と出塁率が2023年の記録をわずかに下回っただけですべての面で自己最高を記録したが、同メディアは「これは打席数が139回多いことで説明できる」としている。

 現地14日にはハンク・アーロン賞、エドガー・マルティネス賞、オールMLBが発表予定。そして、同21日(日本時間22日)にはシーズンMVPが発表される予定だ。はたして、大谷は今季いくつの個人タイトルを獲得するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
 
NEXT
PAGE
【動画】史上初の50-50を記録!大谷翔平の2024シーズンハイライト