侍ジャパン

「イレギュラーする」「フライが高く上がると…」守備の名手・源田壮亮が感じた台北ドームの“違和感”。地元ファンの熱烈応援に警戒も「会話が聞こえない」【プレミア12】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.11.16

チーム最年長の源田。台湾との対戦を楽しみにしていることを明かした。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 現地11月16日、侍ジャパンは野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」の第3戦・台湾戦を台北ドームで迎える。前日には日本のチーム最年長である源田壮亮が現地メディアの取材に応じ、かつてのチームメイトと再会する約束をしていることを明かし、台湾の熱烈な応援について好感を寄せていると話した。

 韓国戦の試合前に日本、韓国、台湾の複数メディアが入り乱れるなか、インタビューに応じた源田は前回大会(2019年)に日本代表として選ばれて以来、5年ぶりに台湾を訪れたと明かし、「前回台湾で試合した時も本当にチームメイトとの会話が聞こえないぐらい、すごい大歓声だった。台湾の応援自体はすごく楽しいですし好きですね」と笑顔で当時を振り返った。「どういう試合展開になるか分からないですけど、常に前向きな姿勢で取り組みたい」と話し、台湾ファンの熱烈な応援による異様な雰囲気を若い選手たちにも感じてほしいと願った。

 また台北ドームの芝について、守備の名手は気になる"違和感"を口にしている。

「結構芝が立っていて、イレギュラーもするので最後(ボールを)捕るまで気が抜けない。球場自体はすごく綺麗でいいと思いますけど、フライとか高く上がると(照明が)暗いなと感じたので。そこはみんなでコミュニケーションをとりながら、やれば問題ないと思う」

 慣れない敵地でのワンプレーが勝負の分かれ目になるかもしれないと警戒した。
 
 一方で、2016年から23年まで西武でプレーした元チームメイトである呉念庭(現在は台湾のTSGホークス)とは、今でもインスタグラムを通じて頻繁に連絡のやり取りをしていることを告白し、「もうご飯の約束してます」と笑みを浮かべ再会を心待ちにしていた。また、15年に西武の先発として21試合に登板して3勝7敗をマークしたクォ・ジュンリンと対戦する機会を問われると、「日本の時はジュンリンの後ろを守っていたので対戦はなかったですけど、もし対戦できたら打ちたいですね」と、かつての同僚との対決に笑顔で答えた。

 地元の大声援で侍ジャパンにとっては完全アウェーが予想されるなか、世界一に輝いたWBC戦士の経験はオープニングラウンド最大の山場にも必ず生きてくるはずだ。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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