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「少し後悔している」怪物右腕スキーンズが今永昇太への“手助け”を笑顔で回顧「速球の握りを見せてあげたら次の対戦で僕たちにノーヒッターを...」

THE DIGEST編集部

2024.11.16

今永との会話を振り返ったスキーンズ。(C)Getty Images

 MLBピッツバーグ・パイレーツの"怪物"ポール・スキーンズは現地11月15日、ラスベガスで開催されている「オールMLBアワーズショー」のイベントに出演。自身と同じく今季デビューを果たし、ともに表彰を受けた今永昇太(シカゴ・カブス)との秘話を明かした。
 米専門局『MLB Network』のインタビューに応えたスキーンズは「少し後悔していることがあるんだ」と切り出し「ショウタがピッツバーグに来た時、彼は私にファストボールの握りを尋ねてきたんだ。シンカーではなくてね。だから、こんな感じだよ、と見せてあげた。そしたら次の対戦で彼は僕たちにノーヒッターをやったんだ。その時僕のファストボールを投げたかは分からないけど」と笑いながら振り返った。

 スキーンズの最も強力な球種としても知られるシンカーは、スプリットとのハイブリッド変化球で、通常よりも鋭く落ちる唯一無二の球種として知られ、自身も「スプリンカー」と命名するほど自信のある一球だ。今永はその"魔球"ではなくスキーンズの最速164キロともいわれる速球に注目したという。

 今永は現地9月4日の本拠地パイレーツ戦で7回95球を投げて無安打無失点、7奪三振2四球とパーフェクトなピッチングを見せ、計3人の継投でノーヒッターを達成。今永は今回のスキーンズの発言に「確かに振り返ってみると、それが良い試合をできた理由かもしれませんね」と笑った。"投げる哲学者"たるゆえんが垣間見える一幕だった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】"怪物"スキーンズが後悔した、今永昇太のノーヒッターピッチング
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