2019年の育成ドラフト1位でオリックスに指名された5年目の大型左腕・佐藤一磨が、ついに今シーズン支配下登録された。6月9日には敵地で巨人相手にプロ初登板初先発を飾り、堂々たるピッチングを披露して5回を無失点に抑えて初勝利もマークした。昨季、佐藤はウエスタン・リーグで8勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。山崎福也が日本ハムにFAで移籍したこともあって、高まっていた期待に応える好投だった。
最終的に今シーズンは5試合に登板(うち3試合に先発)1勝1敗1ホールド、防御率5.40。一方、二軍では17試合に登板して4勝7敗、防御率1.92だった。来季は一軍でもこのような成績をマークしたいところだ。
初勝利を挙げた後にも「とにかく支配下になったからには、オリックスにいる以上はチームに1勝でも貢献できるように。まだまだ練習しないといけないことがたくさんあるので、育成の時と変わらず1勝でも勝てるように目指していきたい」と意気込みを語っていた佐藤。秋季キャンプではさらなるレベルアップを目指して練習に励んでいる。
支配下1年目のシーズンについて、「めちゃくちゃ良かったって言われたら、1年間で見たらあまり後半は良くなかったっていう方が多いんですけど、 ずっと目標にしてた支配下になって。一軍で投げるっていうところに関しては達成できて、そこに価値がついてきたっていうのは、 自分の中では徐々に段階踏んで、少しずつですけど成長はできてるのかな」と総括。生涯忘れないであろうこの1年間をやや冷静に分析しながら振り返っている。
佐藤の支配下登録にはチーム事情も絡んでいたが、本人は支配下登録されるまで、一軍に上がるまでの方がつらかったという。「やっぱ結構今年はピッチャー人の怪我が多くて、で、僕の調子も良くて。途中で高島(泰都)さんが先発したりブルペンデーが続いた中で、僕もここに入って投げられるかもな、怪我人出たからいけるかもなって思ったりもしたんですけど、結局はリリーフでつなぐらしいよってなって、僕の気持ちのアップダウンがすごかった。またダメだった、上に上がれなかったっていうメンタルの変動は、結構自分の中でしんどかったです。才木(海翔)さんが先に(支配下に)上がって、ちょっとダメかもなと考えたことが何回もあったので、むしろ自分の中ではよく踏ん張れたかなと。心折れそうになりながらもよく頑張ったなっていう風には思いますね」。勝負の年だったことが分かっていただけに、試合以外でもメンタルの変動がかなり激しかったのだろう。
調子自体は良いという自信があっただけに「やっぱり最初の勝ちっていうのは、もちろん勢いとか、そういう自分の状態だったり、一番番いいとこでやっぱ(マウンドに)上げていただいてるんで、 そこで勝ちをつかめたってのはありました」と手応えも感じた。
だが、その後は足踏みが続いたことで、「それ以降は本当に僕の実力不足というか。まだ自分自身のレベルがまだまだ低いので。もちろん精神的なところも、技術的なところもレベルアップしないと、今年の後半のような結果がまた来年もずっと続いてしまう。やっぱ変えていかなきゃいけないところですね」と改めて課題を自覚。来シーズンに向けてすべきことは山積しているが、ひとつひとつをクリアしていくしかない。メンタル面の強化も含めて「自信を持って腕を振ること」を目指していく。
文⚫︎THE DIGEST取材班
写真⚫︎野口航志
最終的に今シーズンは5試合に登板(うち3試合に先発)1勝1敗1ホールド、防御率5.40。一方、二軍では17試合に登板して4勝7敗、防御率1.92だった。来季は一軍でもこのような成績をマークしたいところだ。
初勝利を挙げた後にも「とにかく支配下になったからには、オリックスにいる以上はチームに1勝でも貢献できるように。まだまだ練習しないといけないことがたくさんあるので、育成の時と変わらず1勝でも勝てるように目指していきたい」と意気込みを語っていた佐藤。秋季キャンプではさらなるレベルアップを目指して練習に励んでいる。
支配下1年目のシーズンについて、「めちゃくちゃ良かったって言われたら、1年間で見たらあまり後半は良くなかったっていう方が多いんですけど、 ずっと目標にしてた支配下になって。一軍で投げるっていうところに関しては達成できて、そこに価値がついてきたっていうのは、 自分の中では徐々に段階踏んで、少しずつですけど成長はできてるのかな」と総括。生涯忘れないであろうこの1年間をやや冷静に分析しながら振り返っている。
佐藤の支配下登録にはチーム事情も絡んでいたが、本人は支配下登録されるまで、一軍に上がるまでの方がつらかったという。「やっぱ結構今年はピッチャー人の怪我が多くて、で、僕の調子も良くて。途中で高島(泰都)さんが先発したりブルペンデーが続いた中で、僕もここに入って投げられるかもな、怪我人出たからいけるかもなって思ったりもしたんですけど、結局はリリーフでつなぐらしいよってなって、僕の気持ちのアップダウンがすごかった。またダメだった、上に上がれなかったっていうメンタルの変動は、結構自分の中でしんどかったです。才木(海翔)さんが先に(支配下に)上がって、ちょっとダメかもなと考えたことが何回もあったので、むしろ自分の中ではよく踏ん張れたかなと。心折れそうになりながらもよく頑張ったなっていう風には思いますね」。勝負の年だったことが分かっていただけに、試合以外でもメンタルの変動がかなり激しかったのだろう。
調子自体は良いという自信があっただけに「やっぱり最初の勝ちっていうのは、もちろん勢いとか、そういう自分の状態だったり、一番番いいとこでやっぱ(マウンドに)上げていただいてるんで、 そこで勝ちをつかめたってのはありました」と手応えも感じた。
だが、その後は足踏みが続いたことで、「それ以降は本当に僕の実力不足というか。まだ自分自身のレベルがまだまだ低いので。もちろん精神的なところも、技術的なところもレベルアップしないと、今年の後半のような結果がまた来年もずっと続いてしまう。やっぱ変えていかなきゃいけないところですね」と改めて課題を自覚。来シーズンに向けてすべきことは山積しているが、ひとつひとつをクリアしていくしかない。メンタル面の強化も含めて「自信を持って腕を振ること」を目指していく。
文⚫︎THE DIGEST取材班
写真⚫︎野口航志
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