侍ジャパン

ベネズエラが米国に5対6で惜敗。侍ジャパンの決勝進出が確定! 8回に起死回生の一発で同点も、9回に痛恨の決勝ソロを献上【プレミア12】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.11.23

前日は日本と激闘を繰り広げたベネズエラだが、2連敗の米国に痛恨の敗北を喫した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 11月23日、野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンド第3戦が東京ドームで行なわれ、4か国総当たりの第1試合はグループA・1位のベネズエラが同グループ2位の米国と対戦し、ベネズエラが5対6で惜敗。この結果、2勝0敗の侍ジャパンが同ラウンド2位以内が確定し、24日の決勝に進出が決定した。日本はこのあと午後7時から台湾と激突する。

 前日はナイトゲームで侍ジャパンと4時間に及ぶ激闘の末、6対9と敗れたベネズエラ。決勝進出には勝利が絶対条件だったが、終盤に誰も予想できない展開が待ち受けていた。

 ベネズエラは2回に2つの四球とバントヒットから無死満塁のピンチを背負うと、1番シンプソンの適時打で先制を許す。このあと次打者の二ゴロの間に、さらに1点を与える。

 6回には3番手のビスカヤが左二塁打、四球で無死一、二塁。投ゴロで1死二、三塁にかわると、再び打席にはシンプソンが登場。中犠飛で追加点を奪われると、連打でさらに2点を失い、5点を追いかける展開になる。

 その直後、ベネズエラはヒットと四球で1死一、二塁のチャンスを作ると、前日の日本戦で3安打と当たったロドリゲスが2球目のスライダーを右前に運び、1点を返す。なおも一、三塁と好機が続き、打席にはC.ペレス。日本戦で井上温大から一時逆転となる2ランホームランを放った主砲の一発に期待がかかるが、米国の3番手ビューのチェンジアップを引っ掛けて併殺打に倒れてしまう。

 7回にはC.ペレスJr.が左翼スタンド中段にどデカいアーチ。外野手が一歩も動かないホームランでベンチが活気づき、じわじわ点差を詰める。

 すると8回、起死回生の一発が飛び出す。この回から登板した米国の5番手トンプソンから2番のH.ペレスが右安打。H.ロドリゲスは空振り三振に倒れるも、前の打席でチャンスに凡打したC.ペレスが左翼フェンス直撃の安打で2死一、三塁に広げると、オマル・ロペス監督は代打にD.カスティーヨを起用。この采配がズバリ的中し、D.カスティーヨが高めの直球を鋭く振り抜く3ランホームランで、ベネズエラがついに同点。打球がスタンドに入った瞬間、少数ながら三塁側の母国ファンは歓喜が上がり、ベンチからは選手たちが一斉に飛び出し、殊勲のスラッガーを手荒く称えた。

 決勝進出に向けて意気上がるベネズエラだったが、この直後に悪夢が待っていた。9回から登板したE.フランコが4番ウォードに痛恨のソロホームランを献上。バックスクリーンに突き刺さる豪快なアーチに喜び爆発の米国ベンチとは対照的に、直前まで歓喜だったベネズエラは一気に意気消沈した。

 だが、最後まで勝負を諦めないベネズエラは9回に2つの四球で2死一、二塁とサヨナラの好機をつくるが、H.ペレスが一飛に打ちとられてゲームセット。土壇場に驚異的な粘りを見せたが、無念の1敗を喫したベネズエラ。逆転ムードから一転、米国の底力に最後は力尽きた。
 
▽プレミア12 スーパーラウンドの日程(※時間は日本時間)
■11/21(木)
・ベネズエラ2-0台湾 
・日本9-1アメリカ 

■11/22(金)
・台湾8-2アメリカ 
・日本9-6ベネズエラ(19:00)

■11/23(土)
・ベネズエラ5-6アメリカ(12:00)
・日本vs台湾(19:00)

■11/24(日)
・3位決定戦(SR3位vsSR4位/12:00)
・決勝(SR1位vsSR2位/19:00)

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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