野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は11月24日、東京ドームで決勝戦を行ない、日本と台湾が対戦している。４回まで両軍無得点が続いたが、５回に台湾が２本のアーチを放つなど一挙４得点を叩き出し、侍ジャパンは４点のビハインドを追いかける。

　今大会３度目の顔合わせとなった両チーム。野球熱の高いアジア同士の戦いとなった一戦はチケットが即完売。超満員４万人のファンが集結し、そのうち台湾ファンが三塁側の内野席を占拠するほど、ボルテージは回を重ねるごとに熱量が高まっている。

　試合が動いたのは５回表、８番リン・ジャーチェンが日本の先発・戸郷翔征のストレートを捉え、右中間スタンドに運ぶソロホームランで先制する。打球がスタンドインした瞬間、台湾ファンが一気に沸騰した。戸郷は続く打者を空振り三振に仕留めたが、チェン・チェンウェイに右安打、リン・リーに四球を与えて１死一、二塁とランナーをためると、３番チェン・ジェシェンに痛恨の３ランを献上。ライトスタンドに突き刺さった瞬間、三塁側内野席の歓声は最高潮に達した。
　 　連日、東京ドームで台湾チームを熱心に取材している地元メディア『風傳媒』の専属記者である黄信維氏によると、今日の試合には約１万人の台湾ファンが詰めかけたという。同記者が「こんな雰囲気は初めて。すごい...」と脱帽するほど、熱烈な応援を背に台湾がこのまま侍ジャパンをねじ伏せるのか。

　試合は６回表までを終わり、侍ジャパンは４点のビハインドを追いかけている。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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