侍の守護神が悔しさを嚙みしめた。
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は11月24日、東京ドームで決勝戦を行ない、日本が台湾に0対4で完封負けし、大会史上初の連覇を逃した。継続していた国際大会の連勝記録も「27」でストップし、目標としていた優勝にはあと一歩届かなかった。
残酷なまでに、勝者と敗者の"明暗"がはっきりと分かれた。マウンド上では喜び爆発の台湾選手とは対照的にベンチで悔しい表情を浮かべる日本チーム。9回をゼロに抑えた大勢は目頭を熱くさせ、スーパーラウンド初戦の米国戦で4回2安打8奪三振無失点の快投をみせた高橋宏斗は相手の歓喜を直視できず、帽子を目深にかぶった。しかも、大勢は表彰式でかけられた銀メダルをすぐに首から外した。それほど、連覇を逃した悔しさを隠し切れなかった。
セレモニー後、報道陣の前に姿を見せた大勢は「(巨人で)日本一届かずで、プレミアも優勝届かずで...2度同じような悔しさを味わったんですけど、あの...その悔しさを忘れずに、今後の野球生活につなげていきたいと思います」と、言葉をなんとか絞り出した。
昨春3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝では超オールスター級の最強打者を揃える米国を抑え、世界一を経験した。今季は故障による離脱があったものの、前年を上回る43試合に登板。防御率0.88、29セーブと好成績を残し、巨人のリーグ優勝に貢献した。だが、日本シリーズ出場をかけたクライマックスシリーズのファイナルステージで3位の横浜DeNAに下克上を許してシーズンを終了。その悔しさをプレミア12にぶつけたが、またしても頂点には届かなかった。
「やっぱり野球で負ける...野球というか、WBCで世界一を経験して、国際試合で負けて、どこかの国が優勝をするのを見る側は初めてだったんですけど、当事者として本当に悔しかったので。再来年WBCあるので、また成長した自分でそこに挑んで国際試合の悔しさをそこで晴らしたい。来シーズンもジャイアンツでしっかり活躍して、また選んでもらえるように頑張りたい」
表彰式で銀メダルをすぐに首から外した場面を問われると、「単純に悔しかったので。自分が欲しかったメダルの色でもないので。かけていることに悔しさがこみ上げてきて...取ったというより、かけていられなかったですね」と心境を明かしてくれた。
「やっぱり日本の野球の素晴らしさというのを結果で証明していきたかったので。それの最高の形が優勝だったので、それができなかったのが残念。これからも国際試合は続くので、そこに携わっていく選手になって日本の野球の素晴らしさを世界に広めていきたいなと思います」
最後には侍ジャパンとしての誇り、日本球界の一員としての未来をしっかりと見据えるコメントを残し、慣れ親しんだ本拠地を後にした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
なぜ予告先発投手を急きょ変更したのか。台湾監督が「日本を困らせた」と不可解な変更断行を謝罪も、露骨な決勝への"エース温存策"【プレミア12】
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残酷なまでに、勝者と敗者の"明暗"がはっきりと分かれた。マウンド上では喜び爆発の台湾選手とは対照的にベンチで悔しい表情を浮かべる日本チーム。9回をゼロに抑えた大勢は目頭を熱くさせ、スーパーラウンド初戦の米国戦で4回2安打8奪三振無失点の快投をみせた高橋宏斗は相手の歓喜を直視できず、帽子を目深にかぶった。しかも、大勢は表彰式でかけられた銀メダルをすぐに首から外した。それほど、連覇を逃した悔しさを隠し切れなかった。
セレモニー後、報道陣の前に姿を見せた大勢は「(巨人で)日本一届かずで、プレミアも優勝届かずで...2度同じような悔しさを味わったんですけど、あの...その悔しさを忘れずに、今後の野球生活につなげていきたいと思います」と、言葉をなんとか絞り出した。
昨春3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝では超オールスター級の最強打者を揃える米国を抑え、世界一を経験した。今季は故障による離脱があったものの、前年を上回る43試合に登板。防御率0.88、29セーブと好成績を残し、巨人のリーグ優勝に貢献した。だが、日本シリーズ出場をかけたクライマックスシリーズのファイナルステージで3位の横浜DeNAに下克上を許してシーズンを終了。その悔しさをプレミア12にぶつけたが、またしても頂点には届かなかった。
「やっぱり野球で負ける...野球というか、WBCで世界一を経験して、国際試合で負けて、どこかの国が優勝をするのを見る側は初めてだったんですけど、当事者として本当に悔しかったので。再来年WBCあるので、また成長した自分でそこに挑んで国際試合の悔しさをそこで晴らしたい。来シーズンもジャイアンツでしっかり活躍して、また選んでもらえるように頑張りたい」
表彰式で銀メダルをすぐに首から外した場面を問われると、「単純に悔しかったので。自分が欲しかったメダルの色でもないので。かけていることに悔しさがこみ上げてきて...取ったというより、かけていられなかったですね」と心境を明かしてくれた。
「やっぱり日本の野球の素晴らしさというのを結果で証明していきたかったので。それの最高の形が優勝だったので、それができなかったのが残念。これからも国際試合は続くので、そこに携わっていく選手になって日本の野球の素晴らしさを世界に広めていきたいなと思います」
最後には侍ジャパンとしての誇り、日本球界の一員としての未来をしっかりと見据えるコメントを残し、慣れ親しんだ本拠地を後にした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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