勝者を称えるワンシーンに熱い視線が注がれた。
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は11月24日、東京ドームで決勝戦を行ない、史上初の連覇を狙った日本は台湾に0対4で完封負けを喫した。歓喜に沸く台湾選手を横目に悔しさをにじませる日本の選手たちだったが、表彰式でのある振る舞いに海外記者から称賛の声が上がっている。
頂点まで、あと一歩だった。日本は開幕から無傷の8連勝で決勝まで勝ち進んだ。一方、今大会3度目の顔合わせとなる台湾は23日のスーパーラウンド第3戦・日本戦で先発登板する予定だったリン・ユーミンを当日になって突然、決勝のために温存する奇襲を仕掛けた。主催者のWBSC(世界野球ソフトボール連盟)に罰金3000ドル(約40万円)を支払ってまで、大一番にぶつけたエース左腕が指揮官の期待に応え4回を無失点。5回からは2番手以降の投手陣が侍打線に三塁すら踏ませず、4安打に封じ込める完封勝利で台湾が悲願の初優勝を掴んだ。
今大会たった1度の敗北で銀メダルとなった侍ジャパン。表彰式では優勝した台湾の選手やコーチ陣が金メダルを受け取り、ステージ上で飛び跳ねながら喜びの表情を浮かべているのを全員が一塁側ベンチ前で横一列に並び、しっかりと見届けていた。
この場面について、MLB専門放送局『MLB Network』でレポーターを務めるジョン・モロシ記者は、そのシーンを自身のXに公開。東京ドームで連日にわたりプレミア12を熱心に取材している同氏は「スポーツマンシップは素晴らしい」と書き出し、「日本チームが銀メダルを受け取ったあと、多くの選手が台湾チームに向かってお辞儀をした。そして今、彼らは(台湾の)金メダル授賞のために残って見守っている」と、日本チームの振る舞いに感心していた。
この日、東京ドームに集まった観衆は4万1827人。そのうち約1万人は台湾ファンで両国の選手全員が帽子をとってスタンドに深々と一礼すると大きな歓声が上がり、国旗やうちわなど応援グッズが揺れて新王者を称えた。
構成●THE DIGEST編集部
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この場面について、MLB専門放送局『MLB Network』でレポーターを務めるジョン・モロシ記者は、そのシーンを自身のXに公開。東京ドームで連日にわたりプレミア12を熱心に取材している同氏は「スポーツマンシップは素晴らしい」と書き出し、「日本チームが銀メダルを受け取ったあと、多くの選手が台湾チームに向かってお辞儀をした。そして今、彼らは(台湾の)金メダル授賞のために残って見守っている」と、日本チームの振る舞いに感心していた。
この日、東京ドームに集まった観衆は4万1827人。そのうち約1万人は台湾ファンで両国の選手全員が帽子をとってスタンドに深々と一礼すると大きな歓声が上がり、国旗やうちわなど応援グッズが揺れて新王者を称えた。
構成●THE DIGEST編集部
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