アジア野球の歴史を塗り替えた1日が注目されている。
野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は11月24日、東京ドームで決勝戦を行ない、大会史上初の連覇を狙った日本が台湾に0対4で完封負けを喫し、銀メダルで大会を終えた。一方、侍ジャパンの異次元な連勝記録をストップした台湾国内は歓喜に包まれ、現地で取材したMLB記者はまさかの結果に驚きを隠せなかった。
プレミア12の取材のため来日していたMLB公式サイト『MLB.com』のマイケル・クレア記者は試合後、「台湾が日本に大逆転勝利を収め、金メダルを獲得」と題した記事を配信した。参加チーム唯一の全勝でファイナルまで駒を進めた日本を完封したことに衝撃を受け、「最大の番狂わせ」と評した。
同記者は台湾がこれまでアンダー世代を除き、シニアレベルでの主要な国際タイトルを獲得したことがなかったことを紹介。「(台湾は)WBCで1次ラウンドを突破したのは2013年のわずか1回のみ。プレミア12でメダルを獲得したことはなく、この大会の前身であるワールドカップで最後にメダルを獲得したのは2001年の銅メダルだった」と記し、前評判は決して高くなかった。
その一方で、断然の優勝候補に挙げられた日本は下馬評通りの実力を発揮。無傷の開幕8連勝で決勝に辿り着いた。クレア記者は「決勝戦が始まる時点で、日本は異例と言える国際大会27連勝をマークしていた。多くの人は(日本に)金メダルが渡るだろうと思っていた。最後に日本が国際大会で敗れたのは、2019年プレミア12のスーパーラウンド米国戦までさかのぼる」と言及。日本が断然有利だと見ていたのだが、蓋を開けてみれば投打で台湾が野球最強国を圧倒したと興奮気味に伝えた。
「可能性は限りなく小さいように思えたが、それは現実となった。台湾の選手たちは日本チームをわずか4安打に抑え、4対0という見事な勝利で歴史に名を刻んだ。日本が得点圏に走者を置いたのは、たった1度だけだった」
「侍ジャパンの連勝記録は途切れ、日本のファンは唖然として沈黙したのに対し、東京ドームの三塁側内野席に集まった台湾ファンは歓喜に沸いた。これはおそらく野球の国際大会で史上最も驚くべき番狂わせだ」
目の肥えたMLB記者さえも、予想しなかった台湾の完封劇。連勝街道をひた走ってきた日本野球の敗北は、海外からも驚きの結末として受け止められている。
構成●THE DIGEST編集部
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同記者は台湾がこれまでアンダー世代を除き、シニアレベルでの主要な国際タイトルを獲得したことがなかったことを紹介。「(台湾は)WBCで1次ラウンドを突破したのは2013年のわずか1回のみ。プレミア12でメダルを獲得したことはなく、この大会の前身であるワールドカップで最後にメダルを獲得したのは2001年の銅メダルだった」と記し、前評判は決して高くなかった。
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目の肥えたMLB記者さえも、予想しなかった台湾の完封劇。連勝街道をひた走ってきた日本野球の敗北は、海外からも驚きの結末として受け止められている。
構成●THE DIGEST編集部
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