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初優勝&MVPの“イケメン”台湾主将チェン・ジェシェン、「魔法のパスワードは“24”だった」地元放送局が指摘「日本のプロ野球に入団できなかったが…」【プレミア12】

THE DIGEST編集部

2024.11.25

台湾を優勝に導き、大会MVPに輝いたチェン・ジェシェン。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」の決勝が11月24日に東京ドームで行なわれ、侍ジャパンを4対0で倒した台湾が大会史上初優勝を成し遂げた。

 侍ジャパンを粉砕したのが、「3番・中堅」で出場した主将のチェン・ジェシェン(陳傑憲)だった。5回には試合を決定付ける3ラン本塁打を放つなど、5打数3安打、3打点の大活躍で大会MVPとベストナインに選出されている。

 歓喜に沸く台湾では、国際大会で27連勝中だった侍ジャパンに土をつけて優勝した代表チームを称える記事が溢れ、台湾放送局『TVBS』はチェン・ジェシェンにスポットを当てた記事を掲載。「主将が優勝タイトルとMVPの二冠に輝いた」と伝えた。

「30歳のチェン・ジェシェンは決勝で貴重な3ラン本塁打を放ってチームを優勝に導き、大会MVP選ばれた。打率.625、出塁率.700は今大会トップの数字だった」

【動画】大会初制覇を成し遂げた台湾の主将、チェン・ジェシェンがトロフィーリフト & 妻、子供との3ショットで優勝報告
 
 チェン・ジェシェンの野球のルーツは日本にあった。同メディアは、「高校時代は岡山県共生高校で野球に明け暮れた。高校最後の夏に甲子園出場を逃し、日本プロ野球に申請書を提出したものの、ドラフトで指名されなかった」と過去を紹介。続けて「魔法のパスワードは"24"だった」と記している

「"家庭の経済状況がよくないため、家族を養うためにお金を稼がないといけない"という理由で台湾電力チームに加入したチェン・ジェシェンは、努力を重ねて2016年に統一セブンイレブン・ライオンズに移籍し、自信を取り戻していった。日本のプロ野球に入団できなかったが、20年には首位打者、最多安打、ベストナインのタイトルを受賞。そして"24年"11月"24日"、"背番号24"のユニホームを着たチェン・ジェシェンが優勝とMVPに輝き、国民の夫となった」

 かつて日本で野球を学び、「日本の選手たちは、試合の最初から最後まで決して諦めない精神、優れたチームワークをグラウンドの内外で見せる。その姿勢は、私たちが学ぶべき見本だ」と語っていたチェン・ジェシェンは、その日本の地で世界一に上り詰めた。

 チェン・ジェシェンの高校時代のモットーは、次のような言葉だった。

「やればできる」

構成●THE DIGEST編集部

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