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「菊池雄星は最高の投手だ」エンジェルス専門メディアが合意報道に歓喜! 「2011年以来となる先発の最大契約」「アストロズにダメージを与えた」

THE DIGEST編集部

2024.11.26

エンジェルスと3年契約で合意したと報じられた菊池。(C)Getty Images

 現地11月25日、米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者が自身のXで、菊池雄星とロサンゼルス・エンジェルスが3年6300万ドル(約97億2600万円)で合意したと報じた。エンジェルスからの公式発表はないものの、すでに米メディアは既成事実として受け止めている。

 エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』もそのひとつで、「エンジェルスはFAの目玉となる契約を結んだ。ヒューストン・アストロズから日本人スター投手を奪った」と喜んだ。

「以前から噂されていたキクチとエンジェルスの交渉が、ついに実を結んだ。3年6300万ドルの契約で獲得。2011年にCJ・ウィルソンと5年7750万ドルで契約して以来、エンジェルスが先発投手に与えた最大の契約だ。ペリー・ミナシアンGMは、素晴らしいビジネスをまとめあげた。本物のエースになれる投手を、割引価格で獲得したのだ」

 このように球団の動きを絶賛した同メディアは、菊池の能力にも言及。「三振を取れる点で、キクチは24年シーズン最高の投手のひとりだった。24年に100イニングを投げた投手のなかで、平均球速95.6mph(153.9キロ)は29番目に速く、奪三振率10.55は13番目。キクチより奪三振率がよかった投手のうち、キクチよりも多いイニングを投げたのは、24年のサイ・ヤング賞投手タリク・スクーバルとクリス・セール、そしてディラン・シース、コール・レーガンズだけだった」と胸を張った。

「トレードで移籍したアストロズでは、10回の先発登板のうち9回でチームが勝利(菊池自身は5勝)。60イニングの投球、防御率2.70、9イニングあたりの奪三振数11.4、WHIP 0.93という成績を残し、野球界最高の投手のひとりとなった。アストロズではとくに右打者に対してカーブとフォーシームの使用率が下がり、スライダーを多用。キクチのスライダーは空振りを誘う球種となった。彼のスライダーは"デスボール"だ」

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 さらに同メディアは「キクチと契約して何が一番よかった?」という自問に対して、「同じア・リーグ西地区のアストロズにダメージを与えたことだ」と強調。アストロズは菊池と再契約を望んでいたと報じられていた。

 24年に球団ワーストの99敗を喫したエンジェルスは、今オフに積極的な補強を敢行。カイル・ヘンドリクス投手、ホルヘ・ソレア外野手、ライアン・ノダ内野手、トラビス・ダーノー捕手、ケビン・ニューマン内野手らと契約するなど、すでに活発な動きを見せている。

「エンジェルスが今オフに散財しているのは、球団にとって大きな転機に感じられる。オーナーのアート・モレノがこのように財布のひもを緩めるのは、エンジェルスファンにとって、久しぶりに新鮮な空気を吸ったような感覚だ。ローテーション投手の補強は難しいと思われていたなか、中堅投手のなかで最高の投手を見つけてきた。開幕投手はキクチで決まりだ」

 菊池に対する期待は、すでに大きなものになっている。

構成●THE DIGEST編集部

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