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「日本の報道陣は佐々木朗希に厳しい態度を取ってきた」米メディアが指摘「ニューヨークのプレッシャーに耐えられるのか」

THE DIGEST編集部

2024.12.11

ポスティング申請が受理され、契約可能選手としてMLB全球団に公示された佐々木。(C)Getty Images

 多くの米スポーツメディアが、ポスティング申請がMLBに受理され、正式に公示された佐々木朗希を大々的に特集。そのなかで米誌『Sports Illustrated』のニューヨーク・メッツ担当記者グラント・ヤング氏が、「メッツは佐々木を獲得できるのか?」と題した記事を出した。

「複数の報道によると日本の天才投手、佐々木と契約する有力候補のひとつにメッツが挙げられている。メッツは佐々木に対する興味を明らかにしている。『ESPN』のジェフ・パッサン記者は、佐々木の争奪戦に加わるチームとして、サンディエゴ・パドレス、シカゴ・カブス、テキサス・レンジャーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、そしてメッツを挙げた」

 佐々木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は、10日に「ロウキはここ数年、苦戦を強いられてきた。日本のメディアは非常に厳しい態度を取ってきた」とコメント。ヤング記者は、佐々木がメディアに苦しめられてきた点に着目し、「ニューヨークのメディアは時折批判的になることで悪名高い。ウルフ代理人の見解は、佐々木はどこでプレーしたいのかを示唆するようだ」とし、佐々木の受け入れ先としてニューヨークが不利になる可能性を指摘した。

 さらにウルフ代理人は、「(移籍先は)小規模、中規模の市場のチームの方が、ロウキにとって有利かもしれないという議論はあると思う」と語った。これに対して、ヤング記者は「やはり、メッツにとっていい兆候ではない」と記載した。

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 しかし、メディアから「プレッシャーが大きいニューヨークでのプレーに佐々木は耐えられると思うか?」と問われたウルフ代理人は、「ロウキは特定の都市について否定的な発言をしていないし、過度に肯定する発言もしていない。特定の都市について、まだ詳細な話し合いをしていない」と付け加えた。さらに「私が見た限りでは、彼は(ニューヨークのプレッシャーを)乗り越えられると思う」とも語った。

 最後にヤング記者は、「佐々木がどこに移籍するのかについては、まだ議論すべき余地がたくさんあるようだ。いまのところメッツは、日本のスーパースターと契約する有力候補のなかに自分たちがいると自信を持っている」とし、メッツが佐々木と契約する可能性に期待した。

 メッツには千賀滉大が所属しており、またFA大物打者のフアン・ソトとの契約合意も報じられている。

構成●THE DIGEST編集部

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