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佐々木朗希を巡る争奪戦、「パドレスの優位性が打ち砕かれた」地元メディアが悲観「ファンの皆さん、状況はよくないようだ」

THE DIGEST編集部

2024.12.12

ポスティング申請が受理され、正式に契約可能選手として公示された佐々木。写真:鈴木颯太朗

 ポスティング申請が受理された佐々木朗希を巡って、米メディアは連日のように報道合戦を展開している。25歳未満の海外FA選手との契約に使用できる金額の枠、ボーナスプールが2025年1月15日にリセットされることもあり、佐々木の契約は1月15日以降と見られているなか、それまで佐々木の去就報道が白熱しそうだ。

 そんななか、佐々木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が、ウインターミーティングの会場で報道陣の取材に応じ、「ロウキは物静かで、口数も少ない。控えめな性格は小・中規模のチームのほうが有利かもしれない」と発言。これにパドレス専門メディア『Friars on Base』が危機感を持った。

 佐々木の移籍先は、大谷翔平や山本由伸が所属し、球団としても高校時代からマークしていたロサンゼルス・ドジャースが有力と言われているが、米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は「サンディエゴ・パドレスも契約するチャンスがある」と報道。パドレス行きの空気が醸成されていた。

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 しかし、米メディア『The Athletic』のデニス・リン記者が、「パドレスは佐々木にとって絶対的なお気に入りではない」と報じると、『Friars on Base』は「パドレスの優位性が打ち砕かれた。ファンの皆さん、状況はよくないようだ」と悲観した。

「サンディエゴはロサンゼルスなどのような大都市ではく、中規模のチームに該当する。しかし、小・中規模のチームは20ほどあり、シアトル・マリナーズ、シンシナティ・レッズ、ミルウォーキー・ブルワーズも佐々木の争奪戦に加わっている」

 20チーム以上が争奪戦を展開すると言われている状況のなか、同メディアは「パドレスファンはまだ希望を捨てるべきではない。今後の交渉で佐々木を納得させるチャンスはあるだろう」と期待を込めた。

構成●THE DIGEST編集部

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