ロサンゼルス・ドジャースとテオスカー・ヘルナンデスの交渉が進展していない。ドジャースはT・ヘルナンデスを必要と考え、選手もロサンゼルスとの再契約を望んでいる。それでも交渉は平行線を辿っているのだ。

　争点はT・ヘルナンデスの要求する金額だ。『MLB.com』のマーク・フェインサイド記者は、「ドジャースとヘルナンデスは“再会”に向かっているように見えたが、いまのところ合意には至っていない。これにより他のチーム、具体的にはボストン・レッドソックスとトロント・ブルージェイズが、年俸2200～2400万ドル（約34～37億円）の３年契約を望んでいる外野手の獲得に乗り出す可能性が出てきた」と報じた。

　ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』もT・ヘルナンデスの話題を取り上げ、「現時点では、３年6600万ドル（約103億円）で契約が成立する可能性が高い。ただ、ドジャースがどこまで交渉を進めているのは不明だ。ドジャースは時間をかければかけるほど、他のチームが好条件で割り込んでくるリスクが高まる」と記して、チームに早期契約を呼び掛けた。

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  　同じくドジャース専門メディア『Dodger Blue』は、「2024年の１年2350万ドルの契約のうち、すでに850万ドルが後払いになっている。新しい契約にも後払いを組み込みたいチームと、そうではないヘルナンデス側に意見の相違がある」と問題点を指摘した。

　T・ヘルナンデスは１年前、自身の市場価値を一旦リセットするためにドジャースと１年契約。2024年は打率.272、出塁率.339、長打率.501、本塁打33本、打点99を記録し、左翼手、右翼手として154試合に出場してOPSは.840だった。オールスターに選ばれてホームランダービーで優勝し、ドジャースのワールドシリーズ進出に重要な役割を果たした。

構成●THE DIGEST編集部

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