今オフ、メジャーリーグの移籍市場でシカゴ・カブスが大きな動きをみせている。12月13日にはヒューストン・アストロズからカイル・タッカーの獲得を発表。打線の軸となる強打者を加えた一方で、過去2シーズン、主砲として活躍したコディ・ベリンジャーが同17日、金銭トレードによりニューヨーク・ヤンキースへと移った。
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他に、鈴木誠也にもトレード放出の噂が流れ、多くの主力の動向も話題となるなど、大胆な選手入れ替えを敢行するカブスに対し、米スポーツサイト『Pasión Fútbol US』も関心を寄せており、今後の補強も占っている。
同メディアは、今オフのカブスの動きについて、「来シーズンに向け優勝を狙うチーム作りを本格化させている」と評しながら、「コディ・ベリンジャーをヤンキースに放出したことは、シカゴの戦略における大きな転換点となった。このトレードでリリーフ投手コディ・ポティートを獲得し、資金を確保しつつ、カイル・タッカーでベリンジャーを置き換える形となった」と説明。その上で、「タッカーはパワーヒッターであり、ゴールドグラブ級の守備を誇る選手で、契約が残り1年のみであるにもかかわらず、明確なアップグレードとなる存在だ」と綴っている。
また、千葉ロッテからポスティングが行なわれ、メジャー球団との交渉を進めている佐々木朗希についても、「カブスも照準を合わせた」と主張。鈴木や今永昇太が主力として活躍していることで、「カブスは日本人選手との良好な関係により、獲得の可能性に楽観的だ」などと論じている。
加えて、カブスの今オフでの選手補強が昨季までと大きく異なると説く同メディアは、「予算管理やプロスペクトの活用に頼る方針から一転し、即戦力を狙う積極的な動きにシフトしている」などと分析する。
そして、2025年シーズンの見通しとして、以下のようにポジティブな言葉が並んだ。
「カイル・タッカーがラインナップの中心を担い、ロウキ・ササキがローテーションに加わる可能性があれば、カブスはミルウォーキー・ブルワーズに対しての本格的なチャレンジャーとなり得るだろう。大胆なトレードと国際的な才能の獲得を優先することで、カブスはワールドシリーズ制覇も現実的な目標に掲げ、リグリーフィールドでの停滞から脱却する姿勢を示している」
2020年以来となるプレーオフ進出を果たすべく、カブスがどんなチームに生まれ変わるか。ここからの補強などもさらに注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
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