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ヤンキースが今オフに“安価な一塁手”を求めている理由判明? 「来シーズン中に大物の大型トレードを成功させるため」米記者が見解

THE DIGEST編集部

2024.12.21

来オフにヤンキースが獲得に乗り出すと報じられたゲレーロJr.。(C)Getty Images

「ニューヨーク・ヤンキースのファンはブライアン・キャッシュマンGMが、なぜ安価な一塁手を狙っているのか疑問に思っているかもしれない」

 2024年にヤンキースの一塁手を務めたアンソニー・リゾが、今オフにFAとなって退団。シカゴ・カブスのコディ・ベリンジャーをトレードで獲得したが、ベリンジャーは一塁手ではなく外野手での起用が濃厚となっている。

 一塁手を補強しなければいけないヤンキースは、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツからFA)、クリスチャン・ウォーカー(アリゾナ・ダイヤモンドバックスからFA)といった注目度の高い選手よりも、低コストの選手を求めているという。さらにリゾとの再契約する可能性も報じられている。

 16年7億6000万ドル(約1189億円)を提示しながらフアン・ソトの争奪戦に敗れたヤンキースは、外野手コディ・ベリンジャー(前シカゴ・カブス)と守護神デビン・ウィリアムズ(前ミルウォーキー・ブルワーズ)をトレードで獲得。そしてFAの先発マックス・フリード(前アトランタ・ブレーブス)を8年総額2億1800万ドル(約327億円)で射止めた。

 米メディア『FanSided』のラッカー・ハリンゲイ記者は、「ヤンキースがFAに大金を使い続けることには消極的だ。ファンには残念な展開だが、ドジャースのように資金を費やすことはない」と伝えた。

 その理由を次のように記している。

「安価な一塁手を求めている唯一の理論的な理由は、25年シーズン中にトロント・ブルージェイズとブラディミール・ゲレーロJr.の大型トレードを成功させるためだ。トロントの一塁手の将来がどうなるのか分からない状況で、長期的な資金を投入したくないのだ」

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 ブルージェイズとゲレーロJr.の契約は25年まで。「契約最終年を迎える選手が、シーズン中のトレード期限前に"人気の選手"になるシナリオは容易に想像できる。トロントは長期契約を結びたいと考えるはずだが、スター選手とその代理人から長期契約の予兆は感じられない」。ヤンキースの一塁手に関する倹約は、ゲレーロJr.の獲得に備えているという見解だ。

 ヤンキースは昨オフにフアン・ソトをトレードで獲得。FAとなった今オフに長期契約を試みたが、争奪戦に敗れてしまった。ソト争奪戦に敗れた悔しさを、ゲレーロJr.で晴らすのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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