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日本、台湾の後塵を拝する野球韓国代表、“厳しい現実”に母国メディアが悲痛な訴え「いまや確実な成果が必要だ」

THE DIGEST編集部

2024.12.27

プレミア12では台湾、日本に敗れた韓国代表。国内リーグが盛況の一方で代表チームに元気がないようだ。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

プレミア12では台湾、日本に敗れた韓国代表。国内リーグが盛況の一方で代表チームに元気がないようだ。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 韓国野球の復権が叫ばれている。近年の韓国代表チームの低迷を受け、国内メディア『スポーツ朝鮮』が警鐘を鳴らした。

 11月に開催されたプレミア12では、オープニングラウンドで台湾、日本に敗れスーパーラウンド進出を果たせずに敗退。最終的に優勝を争ったアジアの両国に対し、大きな差をみせつけられる結果となった。

 
 韓国代表は、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での早期敗退により、若手への切り替えをテーマに掲げ今回のプレミア12に臨んだ。だが、『スポーツ朝鮮』では結果や戦いぶりを振り返り、大きな危機感を募らせている。12月25日、同メディアは野球韓国代表の現状を論じる特集記事の中で、「世代交代が成功しているとは言い難い」と苦言を呈した。

 その中では、過去一年間での主な大会に目を向けており、日本が優勝を果たしたアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)や今回のプレミア12の結果に触れ、「20代の選手が主に出場したAPBCでは日本の壁を越えられず、プレミア12でも台湾に遅れを取るという厳しい現実を突きつけられた」と指摘。

 その上で、「いまや確実な成果が必要だ。『世代交代の過程で希望を見た』というだけでは満足できない」と訴えるとともに、「KBO(韓国プロ野球)リーグは米国メジャーリーグ、日本プロ野球に次いで世界で3番目のレベルのプロリーグと評価されている。しかし、野球代表チームの国際競争力は2006年から2010年に比べてむしろ退歩している状況だ」と評している。

 また同メディアは、2025年は主要大会が行なわれない年であるとして、「2026年3月に開催されるWBCは、実質的に来年1年間を通じて準備しなければならない状況だ」と主張。早急な強化を求めながら、WBCが前回よりメジャー選手の真剣度が増してきていると説き、「次回も大谷翔平をはじめとする世界最高の選手たちが多く出場の意欲を示している。おそらくWBCは韓国野球が再び強くなった姿を示す絶好の舞台だ」と見通している。

 そして、同国代表へのシビアな見解が並ぶ今回のトピックは以下のように結ばれている。

「またも失敗に終わるならば、代表チームの世代交代という名分も意味を成さず、今後への方向性も失ってしまう。今回のプレミア12で明らかになった課題を再び繰り返してはならない」

 もう一度、国際舞台での存在感を取り戻すことができるか。野球韓国代表の正念場は続く。

構成●THE DIGEST編集部

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