今オフのトレード移籍が確実視されているセントルイス・カーディナルスのノーラン・アレナドの去就が、大きな注目を集めている。
33歳のアレナドとカーディナルスの契約は残り3年で計7400万ドル(約116億円)。球団はこのペイロールを削減するため、今オフにトレード放出したいと公言している。問題となっているのは移籍先だ。
アレナドの契約にはトレード拒否権が盛り込まれているが、報道によるとボストン・レッドソックス、ニューヨーク・メッツ、フィラデルフィア・フィリーズ、サンディエゴ・パドレス、ロサンゼルス・ドジャース、ロサンゼルス・エンジェルスへの移籍であれば、トレード拒否権を放棄する意思があると言われている。
今オフにアレナドの獲得に熱心だったのが、ヒューストン・アストロズだった。米メディア『FanSided』のザカリー・ロットマン記者によると、「アストロズが獲得を表明したものの、アレナドがトレード拒否権を行使した。"オフシーズンがどのように展開するのか、もう少し時間をかけて見極めたい"という理由だった」という。
そんなアレナドが移籍先として望んでいる球団が明らかになった。ロットマン記者は、「三塁手が考えているのは、多くの人が予想している球団ではないようだ。米メディア『MassLive』のクリス・コティージョ記者とショーン・マクアダム記者によると、有力候補はボストン・レッドソックスだという。この着地点は少し意外だ」と驚きを持って伝えた。
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アレナドにはニューヨーク・ヤンキースへの移籍も報じられていたが、望んでいるのはヤンキースと同じア・リーグ東地区のレッドソックスのようだ。
「ヤンキースよりもレッドソックスを好むのは、両チームのロースターを見る限り不思議な感じがする。もし勝利優先主義であれば、間違いなくヤンキースのほうが優れた選手層を誇っている。フアン・ソトが退団したものの、アーロン・ジャッジがいて、今オフにはマックス・フリード、デビン・ウィリアムズ、コディ・ベリンジャー、ポール・ゴールドシュミットを獲得した」
「一方のレッドソックスも、ギャレット・クローシェイ、ウォーカー・ビューラー、アロルディス・チャップマンを獲得しているが、しかしヤンキースとの差を埋めきったとは言い難い」
こう記したロットマン記者は、「ヤンキースやレッドソックスへのトレード報道が出ているが、実際にアレナドに興味を持っているのかは不明だ。アレナドを巡る展開がどう推移するのか興味深い。なぜヤンキースよりもレッドソックスなのだろうか。理由を想像するのは難しい」と、困惑した心情を表現している。
はたしてアレナドの新天地は、どの球団になるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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