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MLB

「エンジェルスの31歳外野手が、大型トレードに近づいている」エ軍記者は球団の動きを疑問視「チームがどんな方向に向かっているのか、理解するのは難しい」

THE DIGEST編集部

2025.01.10

オーナーのアート・モレノは、25年を勝利のシーズンにしたいと公言している。(C)Getty Images

オーナーのアート・モレノは、25年を勝利のシーズンにしたいと公言している。(C)Getty Images

「以前から噂の渦中にあり、トレード期限やオフシーズンのたびに、その名前がメディアを賑わせてきた。それは今冬も例外ではない」

 米誌『Sports Illustrated』でエンジェルスを担当するマレン・アンガス=クームズ記者は、「エンジェルスが大型トレードに近づいている。31歳のテイラー・ウォード外野手がカンザスシティ・ロイヤルズへの移籍が噂されており、ロイヤルズにとって非常にいい選択肢となっている」と報じた。

 ロイヤルズは2024年11月にウォードに連絡を取り、獲得の意思を表明したと言われている。「ロイヤルズを追っている『Inside the Crown』のデビッド・レスキー記者は1月7日、ロイヤルズはウォードに間違いなく関心を持っている。近いうちに移籍が決まるかもしれないと伝えている」とアンガス=クームズ記者は現地記者の一報を伝えている。

 24年のエンジェルスは球団ワーストの99敗を記録。他球団が関心を示すウォードは、格好のトレード要員と見られている。それでもオーナーのアート・モレノとペリー・ミナシアンGMは、25年に競争力のあるロースターを構築すると公言。主力をトレードに出して若手有望株を迎えるのではなく、ベテラン勢を雇用しながら勝利を目指すという。

 今オフに33歳の菊池雄星、35歳のカイル・ヘンドリックスといった投手のほか、35歳のトラビス・ダーノー捕手、30歳のスコット・キンガリー内野手、31歳のケビン・ニューマン内野手、32歳のホルヘ・ソレア外野手らベテラン勢を補強。エンジェルスは、あくまで勝利を目標としている。

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 しかし、「エンジェルスは今オフ、活発に選手を獲得しているが、チームがどんな方向に向かっているのか理解するのは難しい」とし、続けて「全面的な再建モードに入るためには、ウォードのトレードは正しいように思える。ただ、獲得したほとんどはベテラン選手。それが悪いとは言わないが、この動きが長期的ビジョンに合致しているのかは不明だ」と、エンジェルスのチーム作りに疑問を投げかけている。

 それでも、アンガス=クームズ記者は、「ウォードのロイヤルズへのトレードはチームの若手有望株を手放すことなく、チームに新たな才能を加える可能性がある」と、31歳外野手の放出には理解を示した。

 若手をかき集める再建でもなければ、大枚をはたいて一線級のスター選手を獲得するわけでもないエンジェルス。チーム作りのビジョンが地元記者にも伝わっていない状況のなか、とにかくウォードのトレードは近いうちに行なわれそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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