高級住宅街が炎に包まれるなど、いまなお被害が拡大している米カリフォルニア州ロサンゼルス西部の山火事に対して、ロサンゼルスのスポーツ団体が団結した。

　米通信社『AP』は現地１月10日、「ロサンゼルスのスポーツ団体が“LA Strong”のロゴを配したアパレルラインを立ち上げて、被災者を支援する団体のために資金を集める」と報じた。

　参加団体は、MLBのドジャース、エンジェルス、NBAのレイカーズ、クリッパーズ、NFLのラムズ、チャージャーズ、NHLのキングス、ダックス、MLSのギャラクシー、LAFC、NWSLのエンジェルシティFC、WNBAのスパークス、大学のUCLA、USC、2028年ロサンゼルス五輪組織委員会、そして創設間もないTGLゴルフリーグのロサンゼルスゴルフクラブ。

　商品は『Fanatics』社が製作し、利益のすべてを米赤十字社とロサンゼルス消防局基金に寄付する。各団体のロゴと“LA Strong”の文字がデザインされたTシャツのほか、パーカーなどさまざまな商品を展開していく予定だ。

『Fanatics』社の創設者マイケル・ルービンは、「私たちのプラットフォームをあらゆる方法で活用しなければいけない。ロサンゼルス中で恐怖が広がり続け、多くの人の人生を狂わせている。本当に心が張り裂けそうだ。LAのスポーツコミュニティーと提携し、新しい『LA Strong』商品コレクションを立ち上げることができて誇りに思う」と声明を発表した。

【画像】LAスポーツ団体のロゴが入った“LA Strong”Tシャツ ＆ ライバル都市の“LOVE LA”投稿
  　ドジャースも「選手、フロント、スタッフはロサンゼルスとその周辺での火災の壊滅的な被害に心を痛めています。地域のパートナーや被災地と緊密に協力しており、今後数日中に当面の取り組みと進行中の計画を発表する予定です。この悲劇の最前線で活動したすべての救急隊員に感謝するとともに、ドジャース組織内の人々を含む、家や財産を失った何千もの家族に哀悼の意を表します」との声明を公表している。

　一方、ボストンではレイカーズの宿敵セルティックスを含む市内の７つのプロスポーツチームが連名でSNSに「LOVE LA」と投稿。「LA」の文字はドジャースのロゴで表現し、赤十字の山火事復興基金への寄付をファンに呼び掛けた。

　また、米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者によると、ドジャースのフレディ・フリーマンと妻のチェルシーさんが、被害者救済のために30万ドル（約4700万円）をロサンゼルス消防局財団などに寄付したという。クリス・テイラー夫妻も自分たちの財団を通じて募金活動を開始した。

構成●THE DIGEST編集部

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