プロ野球

「1年目は2勝! まず目標に一軍でやりたい」――ドラフト2位・寺西成騎の堅実な目標【オリ熱入寮2025】

THE DIGEST編集部

2025.01.29

入寮してプロの第一歩を踏み出した寺西。果たして1年目の出来やいかに? 写真⚫︎野口航志

 オリックスは年が明け、新人選手たちは次々と入寮。新人合同自主トレで、2月の春季キャンプに向けて練習に励んでいる。ドラフト2位は大卒の即戦力右腕の呼び声が高い寺西成騎だ。入寮直後の寺西を直撃すると「実際、寮に入らせてもらって、明日から始まるってことで本当に今までにない緊張感が今は来ています」と、かなり気が引き締まった様子を見せていた。「大学の時よりも広い部屋で過ごしやすいんで。これからもっといい部屋にできたらなと思います」と広さにも満足していた。

 寮に持ち込んだのは星稜高の大先輩である松井秀喜の著書『不動心』だ。

「松井さんの本は、なんか他にいろいろ過去読んだことがあって。小学校の図書室とかも松井さんの本ばかりなんで、それはもうずっと読んできました。あの存在感に少しでも近づいていけるように頑張りたいです」
 
 また「プロ入ったら観客も多いですし、レベルも上がりますし、ほんと1球1球すごいプレッシャーのかかる登板になると思うんですけど、メンタルというか、強い気持ちで、堂々と投げたいなと思います。試合前まではすごい緊張して弱気なタイプなんですけど、マウンドに行けばもうやるだけっていう覚悟持って投げてるんで、 マウンドに行けば、強い気持ちで投げたいと思います」とマウンド上では特に「不動心」で打者に向かっていく思いだ。

 最後には「感情出すの得意じゃないんで。でも、これからもっと気持ち入ったら出てくるかもしれない。楽しみにしてもらえたらなと思います」と自身が変貌していく姿を楽しんでもらいたいとまで言い切った。

「1年目は2勝! まず目標に一軍でやりたいと思ってます。先発だったんですけど、将来的に13番つけられてた宮城(大弥)さんがすごいピッチャーになられたんで、将来的に僕もああいう選手になれるように頑張りたい。1勝って言ったらできない気がするんで、2勝って言っておきます。まず1つ勝てたらなと思います」と目標は低めだが現実的。本人の目標以上に、1年目から勝ち星を重ねていってもらいたい。

文⚫︎THE DIGEST取材班
写真⚫︎野口航志