2025年度の米野球殿堂入りメンバーが現地１月21日（日本時間22日）に発表され、オリックスやシアトル・マリナーズなどでイチロー氏（マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター）が日本人として初めて選出された。得票率は99.7％で史上２人目となる満票選出にわずか１票足らなかったものの、アジア人として初の偉業を成し遂げた稀代のヒットマンを、古巣が粋な演出で祝福している。
【画像】日米で数々の金字塔を打ち立てたイチローの偉業を振り返る厳選ギャラリー‼

　イチロー氏は日本人野手として初めて2000年オフにシアトル・マリナーズに移籍すると、01年に打率.350で首位打者と盗塁王に輝き、新人王とア・リーグMVPを同時受賞した。天才的なバットコントロールでヒットを積み重ね、計19年間のMLBキャリアで通算3089安打をマーク。野球に目の肥えたファンを魅了した。
  　そんなイチロー氏の殿堂入りを古巣マリナーズが早速反応。公式SNSに「永遠にして伝説」と綴り、記念のVTRを投稿した。

　歴代の殿堂入り選手のユニホームから始まり障子が開かれると、和風のような部屋には背番号51の壁画が飾られていた。中央のモニターにはマリナーズの真新しいユニホームに袖を通した入団会見から始まり、衝撃のメジャーデビュー（01年）、04年にシーズン歴代最多257安打を上回った伝説の記録（262安打）、ホームラン級の打球をスーパーキャッチするなど、走攻守が三拍子揃ったイチロー氏の厳選シーンが収められた。

　また、殿堂入り発表を生放送したMLB専門局『MLB Network』の放送では、元マリナーズのケン・グリフィーJr.氏も登場。90年代最高の選手のひとりと称されるレジェンドは、「イチローおめでとう。（殿堂入りは）相応しいし、私もとても嬉しいよ」と称えた。

　さらに、「一緒に祝うのに日本酒を持ってきてね。君はいま（殿堂入りした）ルーキーだからな。美味しい日本酒で祝おう」と、かつての同僚に喜びのメッセージを送っていた。

構成●THE DIGEST編集部

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