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「ドジャースの弱点は守備」ライバル球団幹部が指摘「とくに遊撃手。32歳のベッツがどれだけ上達できるか」と米記者も不安視

THE DIGEST編集部

2025.01.28

ドジャースの弱点は守備との指摘。とくに遊撃手のベッツが不安視されているという。(C)Getty Images

 2024年にワールドシリーズを制したロサンゼルス・ドジャースは、今オフに先発のブレイク・スネル、佐々木朗希、リリーフのタナー・スコットを獲得。野手陣では、内野手のキム・ヘソン、外野手のマイケル・コンフォート、24年シーズンに活躍したテオスカー・ヘルナンデスと再契約するなど、MLB屈指の陣容をさらにパワーアップさせている。

 そんななか米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、「ドジャースの弱点は守備かもしれない。ライバル球団の幹部が、そう考えている」と報じた。「ある幹部は、ドジャース唯一の潜在的な弱点は守備だと考えている。外野コーナーに守るであろうT・ヘルナンデスとコンフォートは守備範囲が狭く、中堅手のトミー・エドマンは内野のほうが適している」と、大型補強の裏にある不安要素を指摘した。

 さらに、匿名希望の幹部は「内野も不安がないわけではない」とも語っており、ローゼンタール記者は、「一塁手のフリーマンは堅実で、二塁手のキム・ヘソンは退団したギャビン・ラックス(シンシナティ・レッズへ)と同じような実力があると思われる。三塁手のマックス・マンシーも健康であれば問題ない。しかし遊撃手は、32歳のムーキー・ベッツがどれだけ上達するかにかかっている」と、内野守備のアキレス腱は遊撃手とした。

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「ミゲル・ロハス、クリス・テイラーは内野の控えとしては妥当な代替選手。外野のそれは、アンディ・パヘスとジェームズ・アウトマンになるだろう。そしてドジャースにはもうひとり、内野と外野を守れるユーティリティーがいる。FAとなっているエンリケ・ヘルナンデスだ。ドジャースは"キケ"の愛称で知られるもうひとりのヘルナンデスと再契約する必要があるかもしれない」

 24年のドジャースは、守備防御点でMLB3位、OAA(内外野手の守備能力を図る指標平均的な選手と比較して、どれだけアウトを獲得したのかを示す)で10位だった。また、ローゼンタール記者は、「24年の三振率は12位だったが、スネル、佐々木、スコットが加入し、契約合意報道のあったカービー・イェーツも加わる25年、三振率の順位は上がるだろう。守備があまりよくなければ、三振を取る必要がある」と、守備機会を減らす投手陣の奪三振に期待した。

構成●THE DIGEST編集部

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