ロサンゼルス・エンジェルスのオーナー、アート・モレノは球団ワーストの99敗を喫した2024年から一転、25年に優勝争いとプレーオフ進出を目標に掲げているようだ。

　米メディア『Bleacher Report』のザカリー・D・ライマー記者は、各球団の春季キャンプまでに改善するべき点を指摘。エンジェルスの項では、「コーナー内野手、外野手、右投げリリーフ投手」の３点を挙げた。

「エンジェルスは再建するべきだが、オーナーのモレノは優勝争いをしたいと考えている。それが全てだ。エンジェルスが関心を示していると言われる一塁手のピート・アロンソと巨額契約をかわすのであれば、モレノの派手でリスクのある契約の歴史に沿うものだ。また外野手のアレックス・バーデューゴにも関心があるようだ」

　このようにコーナー内野手と外野手の具体名に触れたライマー記者は、「ブルペンには右投手が欠けている。クレイグ・キンブレルのような落ち目のクローザーを低価格で獲得するのはいいアイデアだろう」として、MLB通算440セーブ、最多セーブ４回（11～14年）と実績十分のキンブレルを推薦した。

【画像】球界を牽引するスター選手たちの「高校」「大学」当時を秘蔵写真で振り返る
  　この報道を引用する形で、米誌『Sports Illustrated』でエンジェルスを担当するマレン・アンガス＝クームズ記者が記事を出し、「FAとなった1600万ドル（約24.8億円）のクローザーと契約するように促された」と伝えた。

「再建モードにあるが、オーナーのモレノは球団ワースト記録の99敗から、ポストシーズンへの飛躍を目指している。25年は自分の球団が優勝候補になることを望んでいる」

　22年にロサンゼルス・ドジャースで22セーブを挙げたキンブレルは、23年にフィラデルフィア・フィリーズで23セーブ、24年はボルティモア・オリオールズで23セーブを記録している。はたしてエンジェルスはキンブレルと契約するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【記事】「ドジャースの弱点は守備」ライバル球団幹部が指摘「とくに遊撃手。32歳のベッツがどれだけ上達できるか」と米記者も不安視

【記事】パドレスに激震⁉ 14勝のシーズに続いて13勝のキングにも退団報道「２人とも開幕時点でチームにいないかもしれない」米識者が指摘「財政的な安定性がない」

【記事】“二刀流”大谷翔平、チームに絶大な貢献「ドジャースだけが享受できる、信じられないほどのアドバンテージ」米記者が指摘「実質的に14人の投手を」