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水原被告の〝ギャンブル依存&巨額の借金〟は「証拠なし」と検察 「家賃の支払いも無かった」「大谷から620万円盗んだ時、526万円持っていた」

THE DIGEST編集部

2025.01.31

ギャンブル依存症の証拠は無いと指摘された水原被告。(C)Getty Images

ギャンブル依存症の証拠は無いと指摘された水原被告。(C)Getty Images

 MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳で、違法スポーツ賭博に関係した銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告が、減刑を求めて裁判所に宛てた申立書などのいくつかの主張について、連邦検察官はそれらを証明する証拠は無いとの文書を裁判所に提出したことが現地1月30日、米大手スポーツ局『ESPN』で報じられた。

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 まず水原被告自身が今回の罪を犯した原因として説明している「長年にわたり週に4、5回はカジノに通う」ようなギャンブル依存症について、検察はアメリカ中の30以上のカジノを調べたものの、唯一見つかった証拠は、2008年に200ドル(約3万1000円)を使った一度だけであり、「同被告は2018年にFanDuelに登録したが、賭けをしたことはなかった。『大谷から数百万ドルを盗んだ」後、2023年にDraftKingsで賭け始めた」と主張した。

 また、検察はアメリカと日本両方の自宅の家賃を払っていたとの水原被告の記述についても虚偽であると主張。「大谷のデビットカードを使って家賃を支払っていた」ことを示す銀行取引明細書が確認されており、「ローンも車や家賃の支払いも無かった」という。

 そのため、大谷から金銭を盗むことを強いるような「巨額の借金」は無く、「口座には常に多額の残高があった」と主張を続け、大谷の口座から初めて4万ドル(約620万円)を引き出した際には自身の口座にも3万4000ドル(約526万円)が入っていたことも明らかに。2024年3月には19万5000ドル(約3018万円)以上残っていたという。「(水原被告は)自分のお金を使ってブックメーカーに支払うこともできたが、代わりに大谷から盗むことを選んだ」と指摘。賞金を得た際にも自身の口座に入金しており、「大谷に返済するつもりはなかった」とした。

 そして検察は、水原被告が大谷からCMなどの話を勧められたにもかかわらず、CMや書籍の取引を断ったと明かし、資料によれば水原被告は少なくとも1冊、大谷についての児童書を作成していたと報告した。

 検察は水原被告に対して求刑通りの、禁錮4年9か月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への1600万ドル(約25億円)超の賠償金などを希望。「水原被告が国際的な注目に恥ずかしさを感じていることは間違いない」としたものの、「真の後悔を示す代わりに、水原は『大谷から数百万ドルを盗むことを正当化』しようとしている」と結論付けた。

構成●THE DIGEST編集部

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