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菅野智之はMLB112勝右腕の投球スタイルに類似と米メディア分析! メジャー投手との比較で特徴を説明「ツーシームはカイル・ブラディッシュに近い」

THE DIGEST編集部

2025.02.05

現地でも菅野への注目度は高まっているようだ。(C) Getty Images

 ボルチモア・オリオールズの一員となり、MLBデビューへの期待が寄せられている菅野智之に対し、米メディア『SBNATION』が重要となる球種や、投手としてのスタイルを分析している。

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 同メディアは現地時間2月4日に配信した特集記事において、菅野が今季ローテーションの一角を任されると予想。その上で、多彩な変化球を武器にメジャー通算112勝を挙げたベテラン右腕に例え、「より安定した和製カイル・ギブソン」などと菅野の特徴を評している。

 さらに、「NPBのスカウティングレポートでは、スガノの武器として精密なコントロールと打たせて取るスタイルが挙げられており、それが彼をセ・リーグMVPに導いた要因とされている」としながら、「2017年のWBCのハイライトを見ても、彼はシュート(日本ではシンカー/ツーシームのこと)を使って早いカウントでストライクゾーンを攻め、右打者に対して外角の変化球を活かす傾向があった」と国際舞台でのパフォーマンスを振り返る。

 その上で速球のスピードにも言及し、ここでも「ギブソンと同様、スガノの球威は圧倒的ではない」と指摘。続けて、「速球は92マイル前後、スライダーは80マイル前半、スプリッターは80マイル後半、カーブは70マイル後半」と説明しながら、「ボルチモア時代のギブソンが好調だったときは、テンポ良くゾーンを攻め、ゴロを打たせるピッチングが特徴だった。スガノもMLBに適応するにあたって同じようなアプローチを取るのが理想だろう」などと今後への見通しを綴っている。

 また、変化球の質については、ここでもメジャーリーガーのボールになぞらえており、「シュートの動きは、カイル・ブラディッシュのシンカーに近く、真下に沈むというよりは横に動く印象がある」と評価。チームメイトとの比較を行なう同メディアは、「スガノにはブラディッシュほどの球速はないが、ツーシームを軸に投球の組み立てをするのは間違いなさそうだ」と結論付けている。

 トピックにも記されているように、昨季のセ・リーグMVPに輝いた右腕のピッチングには、米国内でも高い関心が寄せられていることは間違いない。円熟味を増すその投球術で強打者を相手にどんな結果を残すのか。MLBデビューを見据える菅野への期待は、まさに大きく膨らみ続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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