アジア人として初めて米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏。シアトル・マリナーズを筆頭にニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズでも活躍し、MLB通算3089安打を放ったレジェンドは、資格１年目にして堂々選出された。満票には１票及ばなかったが、得票率は驚異の99・7％を叩き出した。
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　あの発表からおよそ２週間となる現地２月４日、全米野球記者協会（BBWAA）は2025年の殿堂投票数394票のうち321票（81％）を公開した。はたしてイチロー氏に投票しなかった１名はいずれの人物なのか。注目が集まったが、そちらは結局不明のままに終わった。非公表とした残り73名のなかに該当者が含まれている模様だ。
  　米スポーツネットワーク『ESPN』のジェフ・パッサン記者は納得していない。BBWAAの発表を公式Ｘで引用しながら、「殿堂入り投票を公開した321人の全員がイチロー・スズキに投票した。 イチローに投票しなかったひとりは謎のままである」とポスト。そのうえで「（ここで私は、誰もが投票用紙を公開すべきだという当たり前のことを述べる。説明責任は重要だ）」と主張した。

　イチロー氏は殿堂入りを受けた記者会見で「「どうやらひとり投票してくれなかったひとがいるようですが、ぜひ自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので、シアトルまでお越しください」とユーモアたっぷりに呼び掛けたが、どうやら実現することはなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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